バードエリア2

飼育員さんにインタビュー
バードエリア編02

(バードエリアでのインタビュー記録は会話形式でお楽しみください)

Q:
鳴き声がよく聴こえる時期とか、時間帯とかありますか?

《スタッフIさん》
ありますね。時期的なことですと…繁殖期が、夏鳥ですと3月の終わりから春分の日あたりを境にして始まりますので、ゴールデンウィークぐらいが鳴き声を聞けるピークです。

時間帯でいきますと、食事の時間帯が活発に活動しますね。

《スタッフOさん》
一年のサイクルが決まっているんですよね。どういう形で子孫を残すかって形が決まっています。

《スタッフIさん》
本来はこのシーズンでは繁殖してないけど――というような場合でも、動物園では、照明で日照時間をその地域に合わせて繁殖をさせたりします。

Q:
気温じゃなくて、日照時間で誤魔化されるっていうことですか。

《スタッフOさん》
昔からの知恵ですね。

鶯なんかは昔の人はよくやっていたんですけど、冬の時期鳴かせるためにどうするかっていうと、照明をつけておいて一日の時間の日照時間を長くしてやることで(繁殖期前と勘違いして)鳴きはじめるので、鳴き声を多く聴けるようになります。その日照時間ていうのは大体11時間以降ていうのが分かってますね。春分は昼の長さと夜の長さが12時間ずつなんで、春分以降に鶯は泣き出します。

日照時間が長くなればなるほど、はっきりホーホケキョと鳴きます。日照時間が短いときはホケチョだとか変な鳴き方です。練習って言うんですけど、下手くそなんです。まだ本気じゃないんです。

hokekyo

《スタッフIさん》
本気で鳴いてるやつは、いつまでもペアが出来ないやつ(笑)

《スタッフOさん》
7月ぐらいになるとやっと本気になります。

(ぜひ鳥たち渾身のラブコールを聴きにきてみてください。)