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極地動物館エリア(3)ペンギンたち

のんほいパークにいる4種類のペンギンたち。どれも特徴があって見ていて癒されます。そんなペンギンたちに関する質問をしてきました!

ペンギンに関する質問

外にフンボルトペンギン、室内にオウサマペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギンと2か所に分かれて沢山のペンギンがいますが、それぞれ過ごしやすくするために工夫していることがあったら教えてください。

屋外にいるフンボルトペンギンは、ペルーやチリなどの比較的暖かい地域に生息するペンギンです。日よけを設置したり、週に1回落水掃除を行ったりしています。

また、ペンギンのペアそれぞれに専用のお家を用意しています。部屋を余分に作ることで、喧嘩が起きた際に逃げ込める場所を確保しています。ただ、年に1回ほど、若いペンギンが高齢のペンギンのお家を乗っ取ろうとすることがあり、その際は対応が大変です。

お家には人工芝を敷いており、これにより足への負担を軽減しています。摩擦や傷から膿が生じ、「趾瘤症(しりゅうしょう)」という足の病気になりやすいのを防ぐための工夫です。

一方、屋内の極地ペンギンの環境では、月に1回照明を調整して南極の日照時間に合わせています。これにより、ペンギンたちは「繁殖期が来た」「換羽の時期だ」と本能的に感じ取ることができます。屋内では年に1回落水掃除を行い、それ以外は汚れた際に潜水掃除をしています。

ペンギンたちにはそれぞれのお部屋があります!こちらはご夫婦でしょうか?寄り添う姿にほっこりです!
お魚を手で食べさせているのを見ましたが、1羽につき何匹食べさせるか等が決まっているのですか?

ペンギンは約70羽飼育しており、1羽ずつ餌を与えるのは大変です。そのため、高齢個体や少し体が弱い個体には手渡しで餌を与え、何匹食べたかをしっかりチェックしています。その他の個体には餌を撒いて与えています。1回の食事で約5尾、1日では10尾程度の魚を食べます。

また、ペンギンは1年に1度「換羽」の時期があり、この時期は羽が抜け落ちるため、非常に体力を消耗します。換羽前には体力を蓄えるために普段以上に餌を食べ、体重が通常の1.5倍程度に増加します。人間に例えると、体重50キロの人が75キロになるようなイメージです。この時期には1回の食事で40尾ほど食べることもあります。時には食べ過ぎて「食滞」を起こす個体もいますが、基本的には無限に餌を食べ続けるような食欲を見せます。

ペンギンたちが結構ぐいぐい食べにきていましたが、手を噛まれたりしませんか?

どう思います?しそうですか?(笑)

噛まれます!わざとではなく、餌と間違えてですね。
ジェンツーペンギンは口ばしに餌を当てるとそのまま食べてくれますが、フンボルトペンギンはとても元気で、少しでも餌が上に見えるとジャンプして食べようとするため、間違えて手を噛まれることがあります。特にフンボルトペンギンは口ばしが尖っているので、噛まれるとかなり痛いです。

最近では、飼育員の近くにいると餌をもらいやすいことに気付いたようで、ペンギンたちの約半分が飼育員の周りに集まるようになりました。

ペンギンたちの餌やりタイムは必見!ものすごい勢いでごはんをねだるペンギンたちをぜひ一度はご覧いただきたいです!
飼育員だからこそ知っているペンギンの可愛いところを教えてください。

一生懸命に愛を求める姿がとても可愛らしいです。好奇心旺盛なジェンツーペンギンは遊び方が上手で、その様子を見ているととても面白く感じます。

4種類のペンギンは、種類ごとに性格や行動パターンに違いはありますか?

オウサマペンギンは結構おっとりしていて、喧嘩してるのもあんまり見たことがないです。イワトビに喧嘩を売られても紳士的なペンギン。常に愛を求めていてよくペアが変わるので、気づいたら三角関係とかあったりします。

フンボルトペンギンは、野生感が強くてあまり人に甘えない印象があります。野生感が強いと繁殖がうまくいきやすくて卵を産みやすいですけれど、人に慣れ過ぎると人に求愛しちゃう子もいます。

ジェンツーペンギンは本当に好奇心旺盛です。でもちょっとビビりなところもあって、掃除をしていると近づいてホースで遊びたがるけど、バケツを倒したりするとみんな逃げて行きます。野生でも研究者にも近づいたりするので、研究者が研究しやすいといういい点もあります。

イワトビペンギンは、まあ、気が強いですね。巣の取り合いとか、オスとメスが仲良くしていると思ったらメスに先にご飯をあげるとオスがメスに怒って「俺が先だ」と怒ったりします。

行動パターンは、オウサマペンギンは足の上で卵を抱きますが、他の種は巣をつくってその上に卵を産むスタイルです。

おっとりした性格のオウサマペンギンですが、実は飼育員さんも感心するほどの愛の探求者だったのでした!
フンボルトペンギンは結構低い声で「ボェー」と鳴いているのを聞きますが、他のペンギンも鳴きますか? また、どんな風に鳴くのでしょうか?

いま館内ではペンギンたちの音を拾うマイクをオンにしているので、ぜひ聞いてみてください。

オウサマペンギンは求愛する時に二羽ともくちばしを上にあげてお辞儀をするんですけど、その時に「クンクンクンクン」と鳴きます。

ジェンツーペンギンとかは、怒る時に「シャー」「ニャオー」と猫のような鳴き声で威嚇をするときもあります。

イワトビペンギンは「ピィー」「キュルキュル」。4種全然違う鳴き方をします。

よく雛が生まれていますが、ペアは固定ですか?

基本変わります。オウサマペンギンはよく変わります、たまに親子で組んでしまうんですが、血統はよくないので、別れさせたりしています。

どのペンギンも増やしていいわけではなく、フンボルトペンギンとジェンツーペンギンはどこの園でも見られるぐらい数が増えているので、繁殖しすぎないように管理しています。

オウサマペンギンとイワトビペンギンは、全国でとても数が減っているので、どんどん増やしていこうとしています。

貴重なイワトビペンギン。岩の上のほうで過ごしています。繁殖が成功することを祈っています!
飼育員さんおススメの時間帯、注目ポイント、などがあったら教えてください。

オウサマペンギンの振られてもずっと追いかける「一生懸命に愛を追い求める姿」は可愛いですね。

好奇心旺盛なジェンツーペンギンは遊び方が上手だなと思います。

(どんな遊びをしていますか?)

ジェンツーペンギンはホースやバケツ、餌など、さまざまなもので遊びます。特に石を使った遊びが好きで、石をいろいろな場所に運んだり、お気に入りの石で遊んだりしています。時には石の取り合いが原因で喧嘩をすることもあります。

極地ペンギンは15:00にご飯をあげているのですが、その時のジェンツーペンギンのイルカ泳ぎに注目してほしいです。ジェンツーペンギンは泳ぐのが一番早いので見てもらえればなと思います。

2024年は可愛らしいジェンツーペンギンの雛たちを見ることができてうれしかったです!

このたびはお忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、貴重な情報を知ることができました。ありがとうございました!


インタビュー日:2024年12月12日(火)

極地動物館エリア(2)ゴマフアザラシ

極地動物館あるある!こういう光景をよく見ますよね!

ゴマフアザラシに関する質問

ゴマフアザラシは北半球の北方海域に住んでいるそうですが、のんほいパークでゴマフアザラシたちが過ごしやすいように工夫していることがあったら教えてください。

基本的には室温が13℃~19℃、水温12~20℃に設定して管理をしています。
涼しい所に住む動物なので低めに設定しています。

体調管理や健康維持のため気を付けていることはありますか?

ハズバンダリートレーニングを行って口の中を確認したり、採血を行ったりしています。

身体をなるべく触るようにしています。怪我をしているときに触ると嫌がるので触って確認してあげます。体重測定も行っています。もなかの体重は100kgぐらいあります。アザラシは意外と重たいんです(笑)寒いところで暮らす動物なので、脂肪がすごいんです。

トレーニング中のもなかちゃん。ぷっくり可愛らしい体形ですが、なんと体重は100kgありました!
どんなご飯を食べていますか? 好き嫌いがあったりしますか?

三頭ともホッケ、イワシ、アジ、たまにイカをあげてます。

もなかはイカが一番大好きです。子供のしらたまはイカを食べ物と認識していなくて(笑)「何これ?」と吐き出しちゃいます。同じアジでも脂っこいアジや背びれに棘があったり硬いアジなどがあると、アザラシは一回吐き出します。結構好みがあります。

もなかちゃん、茶々丸くん、しらたまくんの性格の違い、行動の違いを教えてください。

もなかとしらたまは好奇心旺盛です。茶々丸は神経質で、陸場に普段と違う物があったり、ちょっとガタンと音が鳴るとしばらく円柱から出てこないです。

新しいおもちゃを入れると、もなかとしらたまはすぐに近づいて遊ぶんですけど、茶々丸は遊ぶのにとても時間がかかります。

おもちゃを取り合う?父と子です!
飼育員さんと訓練をしている写真を見たことがありますが、性格の違いが出たりしますか?

三頭とも1日三回トレーニングをしているんですけど、食い気があれば意欲的にやるし、食い気があんまりない時期はそんなに集中力がなかったりする時もあります。食い気があるのは換毛の時期で、その時期の前はいっぱい食べてエネルギーをつけなきゃいけないからいっぱい食べます。換毛中はそんなに食べないから時期によって違いがありますね。

三頭とも人を見ていて、もなかの場合は人によってはやらない指示とか、逆に先読みしてやっちゃうとか。頭がいいんです。

例えば、握手ってやると爪を出してくれるから(飼育員が)爪切るんですけど、びっくりしちゃう時があります。痛くはないけど「この人爪切り下手だから爪出すのやめよう」とか、ちゃんと人を見てます。人を覚える記憶力がありますね。

もなかちゃんはとても賢いアザラシさんだそうです!
おもちゃで遊んでいることがありますが、それぞれお気に入りの遊びやお気に入りのおもちゃはありますか?

茶々丸はブイと消防ホースで出来たくらげ型のおもちゃ、もなかはロープのおもちゃ引き裂くのが楽しくてよく噛んでます。しらたまは赤いボールが好きで、浮いたり沈んだりするのがおもしろくてよく沈めています。回収するのがとても大変です。

(どうやって回収するんですか?)

ボールがまた上がってくるのを待つか、大きいアミですくうか。大変です(笑)

閉園後はどのように過ごしていますか? 寝る場所は水の中なのでしょうか?

水中でも寝れるには寝れるんですけど、夜間は基本的に陸場に上がって、みんなお気に入りの場所で寝ています。茶々丸ならいかだの上、しらたまは円柱とプール通路の間のアクリル台、もなかは陸場で寝ます。大体一日6時間ぐらい寝ています。興奮していると2、3日寝ないこともあったりします。

飼育員さんだからこそ知っている3頭の可愛いところを教えてください。

エサをあげて終わりの合図をして、帰る時に後ろを向くと、エサを欲しそうに「くれよ~」と頭を振っている姿が面白いです。

飼育員さんおススメの時間帯、注目ポイント、などがあったら教えてください。

13:10にエサやりがあるのでその時にアザラシの可愛い姿を見ていただけたらと思います。

えさやり&トレーニング時間に会いに行きましょう!盛り上げ隊!からもおすすめします!

→ 極地動物館エリア(3)に続きます!


インタビュー日:2024年12月12日(火)

極地動物館エリア(1)ホッキョクグマ

極地動物館エリアには、ホッキョクグマとゴマフアザラシ、そして4種類のペンギンたちがいます。今年は極地動物館エリア担当の飼育員さんにインタビューできました!

ホッキョクグマに関する質問

ホッキョクグマが生息している地域は北極圏の沿岸だそうですが、のんほいパークでホッキョクグマが過ごしやすいように工夫していることがあったら教えてください(環境、運動、ストレス発散、等)。

クッキーは国内三番目の高齢個体なので、気温の変化には気を付けるようにしています。

夏場は暑さに弱いので上から散水してコンクリートの温度を下げたり、日よけを作ったり、外にある空調をつけて冷たい風を送っています。今年は室内にエアコンをつけて出入り自由の展示を行っています。

プールで涼むクッキーさん。気持ちよくてあくびも出ちゃいます。
ブログではエアコンを入れているとありましたが、夏は何度くらいに設定していましたか?

エアコンの温度は20℃に保つようにしています。本来はもっと温度を下げたほうがホッキョクグマにとってはよいのですが、外との温度差で体調を崩してしまうので、20℃ぐらいを目安にしています。冬も同様に室内を出入り自由にしています。

おやつタイムにはお魚を食べていますが、夕食にはどのようなものを食べていますか?
また、好きな食べ物などがあったら教えてください。

普段与えている餌は基本的に同じものですが、時折お客様から頂いた魚を与えることもあります 。

ホッキョクグマは、いつも与えているホッケやアジを好んで食べており、以前鮭を与えたことがありますが、食べてくれませんでした。
  
好きな食べ物は馬肉です。室内では、専用のペレットや白菜、ニンジン、りんごも与えていますが、ホッキョクグマは人間と同じように野菜が苦手な傾向があり、体調が優れない時には残すこともあります。

(ブログの写真では、馬肉の量がとても多いように見えました!)

クッキーには1日2キログラムの馬肉と、あと魚も与えています。ちなみにキャンディには4キログラムの馬肉を与えていました。

ブログでは「お気に入りの草を食べる」とありましたが、どんな草が好きですか?

放飼場に生えているイネ科の柔らかい草が好みです。

閉園後はどのように過ごしていますか? また、飼育員さんとのコミュニケーションはありますか?

閉園後は、室内に入ってからはまずご飯を食べて、その後うつ伏せになって休んでから眠りにつきます。

いつも「おはよう」や「おやすみ」と声をかけるようにしています。近づくと、ご飯を欲しそうにこちら側をじっと見つめてきます(笑)

とても食いしん坊なので、ご飯をあげると上げただけ食べてしまいます。そのため、あげすぎないように注意しています。

また、トレーニングの一環として、飼育員がエサをあげながら人になれるように促しています。

お部屋ではうつぶせで眠っているというクッキーさん。ちなみにキャンディさんは仰向けで寝るスタイルだったようです!
睡眠時間はどのくらいですか?

正確に測ったことはありませんが、ホッキョクグマの睡眠時間は大体人間と同じくらいだと思われます。

室内を急に開けると寝ていることが多いですが、人が来るとすぐに立ち上がって起きます。

クッキーはだいぶ高齢ですが、現時点で何か不自由なことはありますか?(SNS)

最近ではプールに入る頻度が減ってきていて、視力もあまり良くないため、餌を投げても全く違う方向に行ってしまうことがあります。特にプールの中ではさらに見えづらいようで、大変そうに感じることもあります。そのような場合は、近くで餌を与えるようにしています。

また、高齢のため硬い食べ物をあまり好まなくなっています。歯が抜けてしまこともあるため、ペレットをふやかすなど工夫して与えるように気を配っています。

飼育員さんだからこそ知っているクッキーさんの可愛いところを教えてください。

クッキーはとても落ち着いていて穏やかな性格で、私が担当してから一度も怒っている姿を見たことがないほど、常に落ち着いています。お昼寝をしている姿もとても可愛らしいです。

お昼寝の姿は可愛い!気持ちよさそうです。

 

また、上から餌やりをするときには、プールに頭を突っ込んで餌を探すので、上から見るとお尻しか見えません。その姿がまるでくまのプーさんのようで、とても可愛らしいです(笑)

飼育員さんおススメの時間帯、注目ポイント、などがあったら教えてください。

基本的に餌やりは11時と14時30分に行っているので、その時間にお越しいただければ、近くで食事をしている姿をご覧いただけます。

また、他のクマと比べて顔の形や体のつくりが異なるので、ぜひ近くで観察してみてください。

クッキーさんをこんな間近で見ることができます!すごいぞのんほいパーク!

→ 極地動物館エリア(2)に続きます!


インタビュー日:2024年12月12日(火)

バードエリア(2)

野鳥園ではたくさんの鳥たちに会うことができます(写真は、胸からお腹まで黄色くて綺麗なキセキレイ)

バードエリア(1)からの続きです。


野鳥園に関する質問

野鳥園の和鳥はいくつかの部屋に分かれて暮らしていますが、部屋割りはどのように決めていますか?

一番大事なのは相性です。
やはり弱い強い、大きい小さいもあるため、そのあたりを見極めてあげて部屋割りをしています。

(会わせてみたらケンカを始めてしまったりとか?)

そうですね。オスは縄張り意識が強い鳥が多いので、オス同士の組み合わせは難しいです。

オスとメスの組み合わせでも、時期を過ぎるとオスがメスを攻撃してしまう場合もあれば、メスの方が強いという場合もあります。

いろんなパターンがあるので、その種、その個で分けたりくっつけたりとしています。さっきまではよかったけど、1時間後に見に行ったら「あれっ?」ということもあり、飼育員が目を光らせています。

各部屋では種類の異なる鳥たちが同居しています。相性の見極め、難しそうです(プロの業だ!)

 

季節によって行動や姿に変化はありますか?

そうですね、季節ごとにあります。

いま(冬)でしたらオスのオシドリの飾り羽が見事です。彼らは繁殖のために綺麗に見せていて、そんな美しい姿を見られる時季もあります。

(季節によって餌を変えたりもするんですか?)

そうですね。いま野鳥・和鳥では「すり餌」というものを使っています。動物性のものを好む時季があるので、そのときは動物性のものを増やす、そうでないときは少な目にするなど、割合を変えたりしています。ミルワームの量も調整したりしています。

野鳥園では鳥を見つけるのがとても難しいのですが、何かコツはありますか?また、逆にNGな行動はありますか?

根気が必要です(笑)

見るときは、こちら側はとにかくジッとしているのがポイントです。
部屋全体をなんとなく見ていると鳥が動くため、一点でみるのではなく、全体で見ていると動いている鳥を見つけやすいです。

NG行為は、急な動きや大きな声を出すことですね。

 

今年大きなニュースになったアカモズは、現在、体調管理のため展示を中止しているとのことですが、東南アジアで越冬する渡り鳥ということで、バックヤードで温かくして暮らしていますか?
春になってまた見られるようになるのを楽しみにしています。
(※インタビュー時点、2024年12月)

アカモズは、いまは二か所、野鳥園(1羽)と、野鳥園前のトイレ横の小屋(1羽)にいます。

野鳥園の方は、手前が大きい部屋で奥が小さい部屋になっていますが、自由に行き来できるようにしています。脇から覗くと見えるときがあります。

現在は、越冬、つまり寒さを超えられるか試験的な目的もあって二か所で飼育しています。トイレの横の獣舎にはヒーターをつけて、野鳥園の方はヒーターなしにして飼育います。どちらのほうが過ごしやすいか、という試験的な飼育をしている段階です。

体調によって今後展示を中止してしまうかもしれませんが、今の時点では見ることは可能です。

絶滅危惧種アカモズの保全を目指した取組みを行っているのんほいパーク(すごい!)これからもうまくいくことを祈っています。応援してます!

 

飼育員さんおススメの時間帯、季節、注目ポイント、などがあったら教えてください。

野鳥・和鳥であれば、朝イチの方が割と動きが活発でおすすめです。午後になると日当たり加減もあって、鳥たちも枝に止まってジッとしていることが多いです。

季節は春と秋がおすすめです。渡りの時期でもありますし繁殖の時期でもあるからです。今の注目ポイントは、先ほども話したとおりオシドリの見事な飾り羽です。

(このあとすぐに見に行きます!)

綺麗なオシドリ(オス)を発見!近くで観察できますので、ぜひ野鳥園までお越しください!!

このたびはお忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、貴重な情報を知ることができました。ありがとうございました!


インタビュー日:2024年12月12日(火)

バードエリア(1)

のんほいパークでは長年にわたり和鳥の飼育や繁殖に力を入れていて、これまで数々の賞を受賞してきました。多くの種類の鳥たちに会えるバードエリアは見応え十分!魅力いっぱいのバードエリア担当の方にインタビューしてきました!

バードエリア全体に関する質問

のんほいパークのバードエリアには沢山の種類の鳥たちがいて、それぞれ住んでいる場所(環境)などが異なっていると思うのですが、のんほいパークで鳥たちが過ごしやすいように工夫していることはありますか?

それぞれ生息環境が違うので、種類にあった部屋の構造になっています。

例えばカワセミだったら、餌となる生きている魚(金魚)がいる池を用意したり、また、(捕食のために)狙いを定めやすい止まり木といった植栽など環境に合わせて設置しています。

一年中仕入れることができる金魚を飼育しており、オシドリのいる部屋は深めの池を設置しています。

異種の同居部屋にはそれぞれがケンカしないような場所に餌を食べられるところに設置しており、各部屋には止まりやすい枝や隠れやすい植栽を用意しています。

豊橋は寒暖差が大きいですが、暑さ対策、寒さ対策はしていますか?

暑いのが苦手な鳥には日よけをしていたり、冷風扇で冷たい水を送っています。足を水に浸けて涼んでいる子もいます。のんほいパークは井戸水が湧いて出ていて、夏でも関係なく年中冷たい水を用意することができています。

寒さ対策ですが、豊橋は風が強いので風除けやヒーターをつけています(大型のインコ、小型のインコ)。

ルリコンゴウインコのお部屋には、温かそうなヒーターが設置されています。
冬になると鳥インフルエンザがニュースになりますが、バードエリアではどのような対策をしていますか?

部屋ごとに長靴を履き変えています。また、長靴の底を消毒できる足踏み槽を用意しています。
フクロウについては檻が二重の網になっていて、野鳥などの糞が入らないようにしています。

冬になると鳥インフルエンザ対策で、入場門、もぐもぐ広場の入口などに消毒液のマットが置かれたりしますが、バードエリアに来る来園者ができること(気を付けられること)はありますか?

動物園側として安全対策を講じており、来園者との離隔距離も十分確保していますので、普通に来園して過ごしていただけたらと思います。


フクロウに関する質問

フクロウは種によって性格が異なると聞いたことがありますが、のんほいパークで飼育しているフクロウは何か種類ごとの特徴はありますか?

・ホンドフクロウ
とても繊細で人になつきにくく、なかなかホンドフクロウを腕に添えるというのは他園では見られないと思います。
毎日掃除やえさやりをしにホンドフクロウ舎に入りますが、必ずと言っていいほどみんなバタバタ・・・と。とても繊細だと思います。

(おでんちゃんはどうにかして慣れた、ということでしょうか?)

おでんは、当時の飼育員の方が腕に乗せて落ち着かせるというのを繰り返し行った結果として慣れたようです。

ふくろうの森といったらおでんちゃん!人気のフクロウさんです。

 

・シロフクロウ
2羽いますが、ホンドフクロウと比べると堂々としています。エサや掃除のために檻に入っても、ちょっと避けるだけでジーとこっちの方を見ていて、どんとしていますね。

飼育員さんから「どんとしている」という評価のシロフクロウたち(ミア、アスティ)。普段見る姿からも納得です!

 

・メンフクロウ
しらたきはとても素直で、「あ、今こんな感じかな?」というのがわかりやすい性格をしています。

うつむいている姿を見ることが多いかもしれませんが、顔を上げたら御覧のとおり、とっても可愛らしい表情をしています!

 

・ベンガルワシミミズク
がんもは身体も大きく、割りと強気で来ます。

ベンガルワシミミズク・がんもちゃん。見た目にも強そうな印象でしたが、やっぱり強気の性格だったんですね!

 

・オオコノハズク、アオバズク
それぞれ同じ部屋に同居していますが、自分たちの定位置が大体決まっていて、お互い関与せずうまく同居できています。お互い優しい性格で、どちらかというとアオハズクの方が控えめな性格です。

オオコノハズク・アオバズクの撮影は難易度MAX(涙)。撮影は難しくても肉眼ではしっかり見えますので、ぜひ皆さんにも見てもらいたいです!

 

(閉園後のフクロウ達はどのように過ごしていますか?)

しらたきだけは室内に入り、リードを外して自由にゲージの中で過ごしています。

がんもとおでんはレッサーパンダ舎の裏のところ(建物)の個室にいます。上に屋根があって止まるところもあり、まだ準備の段階ではありますが、しらたきと同様に部屋に帰ったらある程度自由が効く方向に持っていく予定です。

フクロウは夜行性のイメージが強く、実際に昼間に見に行ってもじっとしていることが多いですが、閉園後に暗くなったら活発に動いたり鳴いたりしますか?
また、あまり食事をしている印象が無いのですが、やはり夜に食べるのでしょうか?

夕暮れから暗くなっていくと活発になっていきます。鳴き声も聞こえるようになり、餌も夜に食べます。

シロフクロウの場合は夕方の閉園間際ぐらいに餌をあげていますので、その時間には食事の様子を見られることがあります。シロフクロウには白いマウスとウズラのヒナの2種類をあげていますが、マウスの方が好きらしく、用意するとすぐに食べてます。日中はご飯を食べないですね。

おでんちゃん や がんもちゃん の写真を撮ろうと思って近づいてカメラを向けたら、くるっと後ろを向いてしまうことがあるのですが、嫌がられていますか?

動物によってやはりカメラを向けられることが好きではない子もいます。あとタイミングなどもありますね。飼育員でも、SNSのために撮影しようとしてそっぽを向かれることがあります。決してその撮る人のことを嫌っているわけではないと思います(笑)

鳥インフルエンザの関係で現在バックヤードにいるおでんたちの最近の写真や動画を見せてもらえると嬉しいです(SNS)

みなさん気になるところですよね。検討します!

バックヤードは写真映えするような場所ではないので(笑)でも、鳥インフルエンザの期間も長いですし、「元気ですよ」ということを伝える意味でフクロウたちの様子をアップしていくのも飼育員の仕事だと思いますので、飼育員グループ内で検討させていただきます!

飼育員さんだからこそ知っているフクロウの可愛いところを教えてください。

みんな(飼育員グループ)に聞いたんですけど、フクロウ団子ですね。特に、5羽いるホンドフクロウが上の方でくっついて団子になっている様子で可愛いです。

あとはシロフクロウの足水ですね。夏場にさりげなく涼んでいる可愛らしい姿がおすすめポイントです。

飼育員さんおススメの時間帯、季節、注目ポイント、などがあったら教えてください。

やはりナイトZOOの時間帯がおすすめです。
今年はフクロウのガイドをしましたが、フクロウの活発な姿を見られたり、全部で5羽いるアオバズクとオオコノハズクの姿を一度に確認できたりと、なかなかレアな時間帯です!

ホンドフクロウも5羽の姿も確認できます。1羽だけ高齢のフクロウがいて、ほぼ飛べないため下にいることが多いのですが、下の木株にいるかお客さんの目の前にいたりして、見つける楽しみもあります。

ナイトZOOのフクロウガイドにて撮影。暗くて撮影はうまくできませんでしたが、シロフクロウの様子はばっちり確認できました!2025年も参加したい!

 


→ バードエリア(2)に続きます!


インタビュー日:2024年12月12日(火)

『70周年記念 のんほい想い出写真館』を企画・運営します!!

 のんほいパーク開園70周年にあたる今年、のんほいパーク盛り上げ隊!は3年ぶりに『のんほい想い出写真館』を開催させていただくことになりました(後援:豊橋市)。

 本企画は、『のんほいパークの動物たちの姿を、未来の子供たちに残したい』という思いから考えました。これまで生命(いのち)を繋いでくれた動物たちに感謝の気持ちを込めて、また、これから先の未来を生きる動物たちへの応援の気持ちを込めて、豊橋総合動植物公園の開園から今日に至るまでの動物たちの想い出の写真を募集し、誰でもいつでも過去を振り返ることができるように展示します(募集期間:2024年12月20日~2025年2月28日)。

 詳しくは「のんほい想い出写真館 特設サイト」をご覧ください。みなさまからのご応募を心よりお待ちしております!

のんほい想い出写真館 特設サイト

開園70周年記念 のんほい想い出写真館

ラジオ番組はじまります!

 のんほいパーク盛り上げ隊!(三輪・山口プロジェクト)のラジオ番組がスタート!!毎週土曜日の朝8:00から、生放送でお届けする1時間番組です!

 精一杯頑張ります!応援よろしくお願いします!!

#盛り上げ隊!とのんほい語ろ

番組概要

■番組タイトル
 #盛り上げ隊! と のんほい語ろ

■放送局
 やしの実FM(84.3MHz)

■放送スタート
 2024年11月9日(土)

■放送サイクル
 毎週土曜日 8:00~9:00

■放送形態
 生放送

■スタッフィング
・パーソナリティ
 豊橋創造大学 三輪ゼミ・山口ゼミ(のんほいパーク盛り上げ隊!)より毎回2名が出演
・ミキサー
 同大学生1,2名が週替わりで担当

■番組紹介文
豊橋創造大学 経営学部の現役大学生が企画・出演・制作・PRまで番組づくりのすべてを手掛ける1時間!

豊橋総合動植物公園のんほいパークの魅力発信を続ける学生活動「のんほいパーク盛り上げ隊!」の取り組み報告を中心に、地元の現役大学生が「何を体験し、何を考えているか」を追求し、若いリスナーの“リアルな今の姿”を共有しながら、一歩先のカルチャー情報を教えてくれる生放送の情報バラエティ番組。


やしの実FM

 1993年、豊橋に開局したコミュニティラジオ放送局です。豊橋を中心に、東三河全域のフレッシュな情報を聴くことができる、地域密着型のラジオ局です。

放送を聴く方法

お手持ちのラジオ(FM 84.3MHz)、アプリ「FMプラプラ」やWebページで聴くことができます。

たくさんのご応募ありがとうございました!

 今年ものんほいパーク盛り上げ隊!(三輪・山口プロジェクト)が主催させていただいた『撮っておき!のんほいフォトアワード2024』(第9回目)は、9月末をもって募集を締め切りました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 フォトアワード2024受賞作品については、特設サイトにて発表しています。ぜひご覧ください!

 また機会がありましたら、ご応募いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします。

フォトアワード2024特設ページ

撮っておき!のんほいフォトアワード2024

『撮っておき!のんほいフォトアワード2024』を開催します!

 『撮っておき!のんほいフォトアワード2024』を開催します!今年ものんほいパーク盛り上げ隊!が主催させていただくことになりました。関係のみなさま、ありがとうございます。

 本フォトアワードは、メールアドレスさえあればどなたでもご応募いただけます!昨年と同じく、2025のんほいパーク公式カレンダー用写真の選出も同時に行います。みなさんのご応募をお待ちしております!
 詳細につきましては、次の特設ページをご覧ください。

のんほいフォトアワード2024 特設ページ

撮っておき!のんほいフォトアワード2024

アジアゾウ

国内最大級の広い放飼場でのんびり過ごすアジアゾウたちです。
飼育員さんだからこそわかる個体ごとの特徴を教えてください。

オスのダーナなんですけど、ダーナはうちの動物園で長い間飼育されている個体で、性格は繊細な性格で新しい場所とか物に対しては慎重に行動する性格です。人が気づかない細かい餌なども発見して器用に鼻先で取ることができます。

アーシャーはとっても賢い子で、鼻の届かないところ、例えば天井だったりとかにあるものも道具、長い棒なんかを使って取ったりとか、悪戯することがたまにあります。

次にチャメリーは、食欲旺盛というか、食いしん坊、食い意地を張っている?(笑)そんな感じの性格で、他の個体のごはんも結構横取りするような食いしん坊な性格ですね。

インドからきた3頭ですね、チャンパカとバヴァーニ、ドローナが3頭で夜間と日中も一緒に過ごしているんですけど、結構3頭とも仲良くて、一緒に遊んだりとか一緒に過ごしている姿が見られます。

仲良しインド組・バヴァーニ、ドローナ、チャンパカです!

 

飼育員さんおススメのアジアゾウの「見てほしいところ」を教えてください。

うちは6頭のゾウを飼育しているので、ゾウ同士のコミュニケーションですね。
同じ場所には出ていないですけど、他の個体に鼻を伸ばしあってやり取りというか、コミュニケーション取ってる姿がおすすめですね。
(柵で)区切られているんですけど、ダーナとドローナ達、チャンパカとバヴァーニは鼻でヤーヤーやってる姿が見られるのでおすすめかなと思います。

鼻を伸ばしあってコミュニケーション!この場面に遭遇するととても幸せな気持ちになります。

 

エサはどのようなものを与えていますか?

ゾウは主に乾草ですね。チモシーを与えています。
季節によって園外の河川に生えているセイタカヨシとセイバンモロコシ、あと西園の駐車場の横に畑があるんですけど、そこで育てた牧草のイタリアンライグラス、あと竹とシラカシの枝です。
キリンにシラカシをあげているんですけど、キリンは葉っぱしか食べないので残った枝の部分を与えてます。
また、トレーニングをするときは、にんじんとりんご、さつまいもをあげています。

(その中でも好き嫌いはあったりしますか?)

好き嫌いありますね。たまにしかあげないんですけど全頭共通してパイナップルが好きです。

ダーナはイモが嫌いです。サツマイモが嫌いなのでダーナはイモはあげてないです。で、ほかの子たちは基本的にイモが結構好きな子たちが多いですね。

体重測定などは行っていますか?

体重測定は行っていません。体重計がないので行っていないです。

ただ、定期的にボディコンディションスコアっていう体型の9段階のスコアの表を、ファンの全員(7人)で照らし合わせて、今が何番か、例えば、スコアが5くらいだなっていうのを見合って身体の肉付きとかを見ています。
それで、太ってるか痩せてるか判断しながら餌の量の調整とか行っています。

(見た目だけで判断できるんですか?)

そうですね、結構わかりやすくて、今あの腰骨のあたりとかちょっと凹んでいるのわかると思うんですけど、あそこらへんが餌が多い時期は結構ふっくらしてきたりとかします。

ダーナもチャメリーとペアリングの際は、餌ほとんど与えないときがあるんですけど、そうするといつもスコアが5か6くらいのスコアを維持しているんですけど、ペアリングの時は餌を切るのでスコアが3~4とかになったりとか、結構わかりやすく出るのでそういうのを参考にしています。

(SNSに送られてきた質問です。)
アジアゾウには好かれますか?また懐いてくれたなと思う瞬間はありますか?

そうですね…、職員を見分けているなというのは感じますね。懐いているというよりかは、ちゃんと職員一人一人を認識しているなという風に思います。

トレーニングは毎日2回行っているんですけど、ゾウに慣れてからトレーニングを行うので、ゾウを担当になって1年目は何もゾウに触れることなく掃除とかエサの準備とかやりまして、2年目から餌をあげたり段階を踏んで、そして3年目からトレーニング少しずつ参加していくっていうような感じになるので、一人一人を覚えているのかなというようには感じますね。

(SNSに送られてきた質問です。)
飼育員の方々がお仕事をされる中で「可愛いな」と感じたエピソードなどはありますか、逆に少し「困ったなぁ」と思うことはありますか?

かわいいと思うところは、ゾウは午後からメスの群れ4頭で大放飼場で飼育しているんですけども、本来野生ではメスの群れを作って暮らしている動物なので、結構コミュニケーションをとる姿が見られます。

中でもお互いの口にお互いの鼻を入れたりとか、あと、結構アーシャとチャメリーは基本的に一緒いたりとか、チャンパカとバヴァーニも姉妹のような関係で、本当にコミュニケーションをよくとる動物なのでそういった姿はかわいいなと思います。

アーシャーとチャメリーは本当に仲良しです!

 

あとは、バヴァーニですね、一番若い個体なんですけど、結構よく鳴いて鳴き声が聞ける子なんですけど。
バヴァ―ニは大きな音とか大きな鳥とかが近くに来るとびっくりして鳴くことがあるんですけど、大きな声で鳴いたときは、チャンパカが駆け寄ってきて…、「どうしたの?」って感じで走ってくることが結構頻繁に見られるので、そういうとこがかわいいなって思います。

(逆に困ったなぁと思うことはないですか?)

困ったエピソードは…、うーん、さっき言ったようにチャメリーが結構食いしん坊で他の個体の餌をとったりしちゃうので、チャンパカとバヴァーニはまだ小さいので餌を横取りされている姿を見るのでそれは困っていますね(笑)

(SNSに送られてきた質問です。)
飼育をしていて、この時会話出来たらいいなと思うときはいつですか?

トレーニングですね。
足の裏を削ったりとか、耳の裏に針を刺して採血を行っているんですけど、そういう行為は職員からすればゾウ達を思ってやってることなんですけど(笑)、やっぱりゾウ達にとっては痛いし、嫌だなって思うところは多分あると思うので、ゾウ達のことを思ってやってるんだよっていうのを言えたら言いたいかなって思います。

「部屋に帰りたい」とき「お腹がすいた」ときなど、ゾウが決まって行う動作はありますか?

部屋に帰りたいときは、自分の部屋の前で待っていたりすることは多々あります。
あとお腹が空くと、ご飯をあげる時間は大体決まっているんですけど、その時間になったりするとその場所で待ってるってことがよくあります。

アジアゾウの見分けを教えてください。

見分け方は、看板も設置してあるのでそちらも見ていただければと思うんですけど、基本的には耳の形などで見分けることができます。

耳が綺麗な三角形だったりとか、上のほうが折れ曲がっていたりとか、アーシャだったらちょっとピンクぽかったりとかするので、そこが結構見分けやすいポイントかなと思います。
あとゾウ達6頭ごとかなり性格が違うので日中の行動を見て個体を見分けることもできます。

見分けるポイントはズバリ、耳!掲示にはわかりやすい説明が記載されているので、チェックしてみてください!

 

(SNSに送られてきた質問です。)
ゾウさんたちの帰宅パターンが難しいので教えてください。

夏の間はですね、外にいても心地いい温度なので、夜間も外に出られるように寝室と外を行き来できるようにしています。

冬になると外は寒いので、収容前にご飯を置くために一度外出てもらって、待ってから室内に入ってもらったりとかします。

あとトレーニングをするのに、一度トレーニングして外に出てっていうのがあるので、パターンというといつも変わったりするので詳しくは言えないんですけど、トレーニングとか餌を置いたりする関係で行き来するようにはなってます。

(SNSに送られてきた質問です。)
ゾウの繁殖計画は順調ですか?また、ダーナとチャンパカが柵超しに仲良さそうにしているのを見ましたがペアリングの可能性はありますか?
ドローナ、チャンパカ、バヴァーニのペアリングはいつ頃から始まりますか。
ダーナとチャンパカが柵越しに仲良さそうにしているのを見たのですが、ペアリングの可能性はありますか?

ダーナとチャメリーは、チャメリーの発情のタイミングで定期的に行ってはいます。メスの発情は100日周期で来るので大体100日くらいのペースで二人を同居させてペアリングを行っています。

今回も11月の後半にペアリングを行って、交尾も確認できているんですけど妊娠は確認できてないので…ちょっと期待するような感じ(笑)ですかね。

ドローナとチャンパカとバヴァーニは日中と夜間も一緒にしてるので。そうですね、たまにちょっとマウントしてることあるんですけど、まだオスのドローナが練習中といいますか、練習でマウントしたりとかは見られます。

で、ダーナとチャンパカは…、多分ペアリングの可能性はないです。

のんほいパークと言えばアジアゾウのダーナさん!国内でも最大級の大きな大きなゾウさん、貫禄たっぷりです。

 

(SNSに送られてきた質問です。)
チャメリーさんは、懐妊したら神奈川へ戻るとききましたが、何年契約など具体的な年数があるのでしょうか。

チャメリーは、今横浜の動物園の方が月に1回こちらに来てくださって、いろいろケアしてくださっているんですけど。
そちらの方といろいろ話し合いながら進めているので、ちょっとまだ何とも言えない感じですかね。

(SNSに送られてきた質問です。)
チャメリーさんは、夕方にバヴァーニちゃんを追いかけまわしてる(飼育員さんも、チャメリーと呼んでる時がある)事がありますが、なぜでしょうか。

そうですね、夕方になるとチャメリーはおなかが結構空いてきたり、イライラしているような感じですかね多分。なので、バヴァーニとかに対して攻撃的になる時があるんですけど。

そういうのをできるだけ忘れるために、細かく時間を区切って餌をあげたりとかで対策はするようにしてます。

(SNSに送られてきた質問です。)
群れをとりまとめる長が存命中に世代交代ってありますか?

これは、ちょっとわからないんですね。
何とも言えないんですけど、アフリカゾウはこういうのあるみたいなんですけど、うちはアジアゾウで、アジアゾウは血縁のメスの群れを作るのでない…何とも言えないですね(笑)すみません。

(SNSに送られてきた質問です。)
ゾウのうんちの処分方法についてなんですけど、堆肥とかにしているんですか?」
数年前、園路工事中のためゾウ舎裏の通路を通らせてもらいました。その時にゾウのうんちの大きな山を見て驚きました。あれはどのように処分しているんですか?堆肥にしたりするんですか?

うちの動物園では堆肥にはしてないので、業者の方に処分してもらうようにしてます。

(業者の方に処分していただいてその後はどうなってるかわかりますか?)

その後はちょっとわからないです。


お忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、貴重な情報を知ることができました。ありがとうございました!


インタビュー日:2023年12月12日(火)

インタビュー中の様子(2023年12月12日)