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『キャンパスDAY』イベントのポスター制作に協力しました

 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)はこの3月、「【3月から】春は学生が無料!学生限定イベント『キャンパスDAY』」を開催します。このイベントは、大学生(大学院生)・短大生・各種専門学校生・高校生を対象としたもので、学生であれば入園料や自然史博物館大型映像の観覧が無料になる期間限定の企画です。卒業生にはさらに追加特典があります!

 私たちは、『キャンパスDAY』イベントのポスター制作について協力させていただきました。この機会に、多くの学生のみなさんにのんほいパークを楽しんでいただけたらと考えています!

学生限定イベント『キャンパスDAY』

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オーストラリアエリアの動物たち

インタビュー後に訪問したとき、出迎えてくれたクロカンガルーさん(2021/12/08)

(はじめに、SNSに送られてきた質問です。)


カンガルーは群れの中で序列とかあるんでしょうか?

序列がはっきりとあるような動物ではないですが、やはり強い個体はいます。

(強い個体に皆が従うということですか?)

そういうわけではないですね。ただ、集団性は結構あるので、集まって休むことはあります。別に、誰かが「ついてこい」みたいな感じだったりするわけではないです。

カンガルー、ワラルー、ワラビーで、小さくなるほど、口が出っ張らなく、丸くなっている感じがするのですが、その理由はなんででしょうか?

こちら、いろいろみんなで調べたり考えたりしたんですが、結論から言うと理由はよくわかりません(笑)。
形態的になぜそうなっているのか、地面から近い小さい個体のほうが出っ張らなくていいのか、よくわからないですね。

パルマワラビーの女の子たち(2021/12/28)
エミューの、卵の表面が緑色なのはどんな理由があるのでしょうか?

これも結論から言うと、わかりません。
よく(ご飯が)草原だから緑だと言われますが、本当のことはわからないですね。こういう理由について、よく人間の目につくものに、何かそれに理由があるように思えてしまいますが、本当に機能的な理由がある場合と、たまたまそうなってる場合があります。

例えば、栄養等の影響でそのようになっているのかという原因が考えらますが、これに関しては、正確な理由はあまり調べられていないのか、私たちの調べた範囲ではわかりませんでした。

もともとそういうものだった可能性もあるし、カモフラージュとしての機能もあるかもしれませんね。


(ここからは盛り上げ隊!からの質問です)


普段食べている餌や一日に食べるえさの量、また、好物などはありますか?

普段は、牧草ですね。乾燥させた牧草をメインに食べて、そのほかにも、カンガルー用のペレットを食べています。あと少しだけ、イモとかニンジンとかチンゲンサイ、他にもヤマモモやカシなどの枝葉を食べてます。

好物は、サツマイモですね。量は一頭あたり何キロと決めてあげてるわけではなく、季節によっても変わるので、はっきりとした量が決まっていないです。あと、日中は外で草とかも結構よく食べてます。

(個体によって好き嫌いがあったりしますか?)

ありますね。
でも、基本的な餌は皆食べます。

過ごしやすい環境にするために、工夫していることなどはありますでしょうか?

今の季節だと放飼場の中に落ち葉のコーナーを作り、下が柔らかく温かい環境になるようにしています。

ふかふか落ち葉の上で寛ぐクロカンガルーたち(2021/12/28)
(逆に、暑いときとかは、何か対策や過ごしやすい環境にすることをしているのでしょうか?)

そうですね。オーストラリアエリアでいえば、例えば、エミューは、もともとよく水に入る動物なので、ホースで水浴びをすることはありますね。

飼育員の方とのスキンシップはどのようなものがありますか?また、動物と仲良くなるために、心がけていることはありますか?

スキンシップは、特にとっているわけではありません。あと、「動物と仲良くなる」というのも、少し微妙なところです。基本的に種類が違う動物で、私たち人とは別の動物種なので、主観や考え方、認知能力も全く違う生き物と接しています。

彼らは、ペットではないですし、人間と同じように接するというわけでもないので、私たちもベタベタとなついてほしいわけではありません。かといって、人をすごく怖がるようでは、飼育下ですと動物たちにストレスをかけてしまうので、いてもいなくても別にどっちでもいい人ぐらいな関係が築けるようにしています。

ただ、音には結構敏感な動物なので脅かしたりしないように、作業に入るとき、少し声をかけたりとか、わざと小さい音を聞かせてから、近づいたりするというような配慮はしてます。

それぞれに性格の差はありますか?それが行動に現れるときっていうのは、例えばどんなときでしょう?

やっぱり性格の差はありますね。どんな動物でもあります。
同じように毎日接してても、人を全然怖がらない子もいれば、かなり神経質に怖がる子もいたりしますね。餌あげるときに、よってくるところが結構違いますね。

それぞれ名前がついていますが、何か由来があったりしますか?また、パルマワラビー、ケナガワラルー、クロカンガルーの個体の見分け方のコツはありますでしょうか?

まず、名前の由来は、基本的に当時の担当者がつけた名前なんですね。食べ物の名前つながりだったりとか、結構バラバラです。

見分け方のコツですが、カンガルーは人間の目からすると、かなり見分けるのが難しいです。体格だったり、毎日見ていると結構顔つきが違ったり、そういうヒントを合わせて見分けてます。

カンガルーの仲間は夜行性であるとネットに書いてあったのですが、昼と夜で行動に違いがあったりしますか?

私たちは基本的に日中しか接してないので、完全な夜中というのをほとんど知らないのですが、夜の動物園の時は、夜中でも草を食べたり活発に動いていたりしていますね。ただ、動物園では、昼間に餌もあれば天敵もいないせいなのか、日中でもご飯を食べています。天候や気温にもかなり影響受けているかなとは思います。

日中でもご飯シーンが見られます!(2021/11/21)
「カンガルーのオスはカレーの匂いがする」とネットで見ましたが、本当なんでしょうか?

やっぱりカンガルーのオスは多少匂いはあるし、オスに限らず、カンガルーって特有の匂いっていうのはあるんですけど、個人的には、僕はカレーとは思わない(笑)。カンガルーのにおいです。

カレーってすごく広いので(笑)、僕の知らないカレーかもしれないですが、一般的なカレーの匂いではないんじゃないのかなとは、個人的に思います。

エミューの鳴き声を聞いてみたいのですが、鳴きやすい時間帯とか、聞き取りやすい場所っていうのはありますでしょうか?

基本的には、鳴き声はオスとメスで違います。いわゆる鳥っぽい声で鳴くというより、どちらかというと太鼓みたいな「ボンボンボン」っていうような鳴き声ですね。それは、エミュー同士で鳴き交わしたり、コミュニケーション等に使われたりと言われています。

あと、威嚇するときにに、オスは「シャー!」っていう声を出したりします。それが聞きやすい場所とか時間っていうのは、特にないですね。しょっちゅう鳴いているかと言われると、のんほいパークの子はそんなにしょっちゅう鳴いてる感じはしないです。鳴く子はよく鳴くんですけどね。

最後の質問になりますが、何かとっておきなどの裏話があったら是非教えて頂きたいんですけれども、何かあったりしますでしょうか?

特にないんですが、担当者の中には、エミューのオスがすごくイケメンだと(言っている人がいる)。

これは、個人の感想で(笑)。

エミューのジャン♂とウルル♀。どっちもイケメンに見えます!(2021/11/21)

お忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、ありがとうございました!みんながのんびり平和に過ごしているように見えるのは、序列がないからなんですね~ これからも癒しを求めてオーストラリア園に行きたいと思います!

平和なオーストラリアエリア。ほのぼの〜(´∀`)(2021/11/21)

インタビュー日:2021年12月8日(水)

動物データベース:
クロカンガルー
ケナガワラルー
パルマワラビー
エミュー

スマトラオランウータン

スマトラオランウータン・ウータン(2021/10/26)

(はじめに、SNSに送られてきた質問です。)


ウランが毛布を使ってハンモックを作っていますが、あれは何歳頃どのようにして始めた事ですか?

何歳頃かの記録がなくはっきりとは分かりません。

もともとオランウータン自体が、夜寝るときに木を集めてベッドを作って寝るという習性があって、それをお母さんがやっているのを見て習得します。

普通のオランウータンの場合は8歳くらいまでお母さんが子供を育てますが、ウランの場合は4歳の時にお母さんが死んでしまったので、それ以降は飼育係がハンモックを毛布で作ってあげていました。多分それを見て覚えてできるようになったと思います。

※参考:昔のオランウータン舎で、ウランちゃんがハンモックを作る動画です!

オランウータン達に利き手はありますか?

利き手は多分あると思いますが、オランウータン担当の人にどちらかと聞いてもイマイチ分からなくて。ウランもウータンも左の方がよく使う気がしています。ただ、エサをあげるときも、近い方の手や足を出すので…気がするという言い方になります。

オランウータンは、手も足も上手に使うので、人間みたいに利き手ばっかり使う事がなくて、しいて言えば利き手があるかもしれないですが、4本とも全部上手に使える感じです。

ウータンとウランの恋模様に進展はありましたか?

今のところまだ無いです。色々やっていますが、いい方向にはなかなかいってないかな。。。

今部屋を変えて、部屋の中で2メートルくらい離れた位置で顔を見る練習それさえも難しい状況で。今はそれができるようちょっとずつやっています。

ウータンのロングコールを聞いてみたいのですが、よくやる時間やタイミングなどはありますか?

毎日やっているわけではなく、最後に私たちが聞いたのが10月終わりか11月始めくらいなので、頻繁にやるわけではないんです。どちらかというと午後か夕方の方がやっていることが多いと思います。

たまたま足を運んで頂いた日に、タイミングが合って聞くのは難しいという感じです。しかも1~2分で終わってしまうので、…飼育員もあまり聞けないですね。

飼育員さんにとってキュンとするウータンとウランの飼育員さんへの仕草や行動はどんな時ですか?

ウランもウータンも、飲み物や食べ物を口いっぱいに入れると口がパンパンで無茶苦茶可愛いと思います!

あとウータンはプレゼントをくれることがあります。プレゼントといっても自分が美味しいものを食べたいときにそこらへんにある石をくれたり、枝をくれたり、そういうのをくれるのがうれしいです。

現在東京に住んでいる元豊橋っ子です。貴園で1982年頃に生まれたオランウータンの名付けを公募されたことがあり、兄が応募した「ウータロウ」という名前が付けられたという名誉ある経験があります。オランウータンの寿命は35~45年とのことですか、ウータロウはまだ生きていますか?

当園で記録しているのは、1979年生まれのオスがいて「ウータロウ」という名前でした。その名前が公募で決まったそうなのでその人が付けられた子だと思いますが、1989年に園から出しているので、それ以降の記録は当園では残ってないです。中国に行って1991年の12月31日に死亡したというのが、ネットに上がっていたので確かだと思います。12歳で亡くなったそうです。

そのオランウータンがおそらく、ウランのお母さんと別のオスの子で、ウランのお母さんはスマトラオランウータンですが、お父さんの方はボルネオオランウータンで、種間交雑なのでもしかしたらそれで短命だったかもしれません。オランウータンは3種類いて別々の種で、当時は種が違うというのが調べられてなく、分からなかったので種間交雑になったようです。


(次は盛り上げ隊!からの質問です。)


普段食べているエサは何ですか?1日に食べる量はどのくらいですか?また、好物はありますか?

1日に食べるエサですが、だいだい20種類くらいで、量は合計で3kgくらいです。大きく分けると果物・野菜をあげています。果物はリンゴ、バナナ、キウイ、オレンジで、野菜がキャベツ、小松菜、白菜、セロリ、チンゲンサイと、それとは別に牛乳、煮干し、鶏の卵、乾燥したプルーン、クルミです。飽きないように、季節によって果物を変えています。秋だと柿、時期によってブドウにしたりしています。果物の方が甘くて好きで、特に柿とりんごが好きです。秋はどんぐりも採れるので園内で拾ったどんぐりもすごい好きです。

(逆に食べなかった物はありますか?)

ウランは小松菜やチンゲンサイの茎は食べないです。葉っぱの一番のやわらかいところしか食べないで、茎はそのままにしてあります。ウータンは結構食べます。逆に、セロリとか白菜は、ウータンよりもウランの方が食べます。キャベツはウランは食べなくて、ウータンしか食べないです。いろいろ好みに合わせて調整しながらあげてます。果物は食べてくれますが、果物ばかり食べさせると太るのでなるべく野菜を食べてほしいので、それぞれの好みに応じてあげてます。

スマトラオランウータンのウータン君。チンゲンサイ待ち(2021/12/08)

 

過ごしやすい環境にするために工夫していることはありますか?

オランウータンは樹上動物なので、例えば寝室だったらハンモックを設置したりしてオランウータンが夜寝やすいようにしています。あと、中は冷暖房を付けていて、夏は冷房、冬は暖房で過ごしやすい温度になるようにしたりしています。

飼育員の方とのスキンシップはどのようなものがありますか?また、動物と仲良くなるために心がけていることはありますか?

ベタベタするのはオランウータンは好きではないので、直接触ることはあまりないです。基本的には、エサを渡すときに話しかけたりとか、場面ごとで話しかけたりしています。

ウータンも触られるのが好きではないのですが、手を握ってほしい時があって手を出してくるので、そういう時は握ったりなど場面に応じてやってます。仲良くなるために心がけていることは、オランウータンはゆっくりな動物なのでこちらもなるべくせかさず、オランウータンのペースに合わせてゆとりをもって接するようにしてます。

(オランウータンに声掛けはしますか)

そうですね、声掛けはします。ウランもウータンも自分の名前が分かったりするので、呼んだりしています。

ウータンとウランはどのような性格ですか?また、それが行動に現れる時はありますか?

ウータンは控えめで少し臆病なところがあります。ウランは人が好きで自分の好きなペースで生きていける子です。

ウータンの臆病なところは部屋の配置で室内の部屋を変えた時に、ウランはすぐに別の部屋に移れましたが、ウータンは別の部屋になっているのが嫌で、最初は怖がって部屋に入れなかったり、部屋を変えたいから無理やりそこに行かせようとしたら少し怒って時間がかかった事がありました。

ウータンとウランの名前の由来はありますか?

ウータンは別の動物園で生まれたので名前の由来は分からないです。
ウランはお母さんがウーコ、お父さんがバランだったので「ウ」と「ラン」をとってウランになったそうです。

オランウータンは知能が高いと聞きますが、それを感じることはありますか?また、人の顔を区別することはできますか?

オランウータンは「今日はこうだからこうしてね」みたいに割と話が通じたりします。ウランは言葉や単語が分かっているので、そういうのも理解して常に他の動物とは違うと思います。

人の顔の区別はできます。飼育員は今3人でやってますがそれぞれ見比べています。よく来るお客さんだったら顔を覚えていて、ウータンは寄って行ったりします。ウランはそこまでお客さんに媚びを売るタイプじゃないですが、なんとなく分かっているような顔はしていたりします。

それぞれ多分好きな人がいて、分かっていると思いますね。あと、男の人と女の人は、知らない人でも区別ができて、それぞれ対応の仕方が違うようです。ウータンは男なので、どちらかというと女の人に対して優しくしたり、そういうのはあります。

(どういう人の方が好かれやすいとかはありますか?)

2頭とも大声で前のめりに話しかける人よりも、静かな感じでそっと見守ってくれる人の方が好きかなと思います。

お気に入りのおもちゃや遊び方はありますか?

おもちゃというか、2頭とも布は好きです。ウランは寝るときもハンモックを作っています。冬場は寒いので2頭とも毛布をかぶってて、手放せないものみたいな感じがあります。

夏のウランちゃんは涼しげなブルーを被っていました(2021/07/30)
冬のウランちゃん。黄色もよく似合います!(2021/12/26)

おもちゃは新しいもの入れてそれを使ったら2、3日で飽きるので、「ずっとこれがお気に入りです」みたいなものは無く、新しいものが好きです(笑)。

あとウータンでいうと、夕方に牛乳パックで美味しい牛乳を飲んで、飲み終わると広げてきれいに舐めて、それを頭の上にかぶったりとかしてます。夜かぶったり、お尻に敷いたりしていて、朝外に出ていく時に8割か9割くらいは牛乳パックをわざわざ持って外に出てます。飲み終わっている牛乳パックは味がするわけではないのですが、牛乳パックは毎日大切に持ってますね。夜に私が帰ろうかなって時に、きれいにパリパリって響き渡ってます。

放飼場の入れ替えがありましたが、2頭の行動に変化はありましたか?

元々放飼場を入れ替えたかったということではなく、中で2頭が仲良くなるために部屋割りを変えて、結果として出入口も変わって、2頭(の外に出る場所)が入れ替わったという感じです。

以前の場所は3面からウータンが見えていましたが、いま出ている方は2面からしか見えなくて、お客さんからの距離が取れます。ウータンは少し人が苦手なとこがあるので、人から見えにくくなってロングコールをするようになればいいなと思いましたが、結局移動してもロングコールは増えなかったですね。

以前の放飼場(現在ウランちゃんのいる方)は屋根が短くて、雨の日はすごい濡れていました。ウータンは雨の日でも何の日でも割と外に出たくて、今の放飼場は雨の日でも濡れない大きさのため、割と快適に過ごしています。

ウランの方は、大きな変化はなかったですが、擬岩の所によく行くようになりました。ガラスからお客さんが見やすくなったと思います。前の放飼場は、ガラスのところが怖かったのか、ウランは全然ガラスに近づけなくて、お客さんから遠く見えづらかったと思います。いまの所は擬岩があってその上に行くので、お客さんから見えやすくなり、結構好評だと思います。

擬岩の上で丸くなるウランちゃん。ガラス面の前にいてくれたので近くで見ることができました!(2021/12/26)

 

とっておきの裏話があったら教えてください

ウランは人間が髪を切ったりしたら気づいてくれます!髪を切ると朝室内で合った時に「触らせてよ」みたいな感じで手を伸ばしたりとか、普段眼鏡をかけていなくてたまにかける人が眼鏡をかけてきたら、その眼鏡を興味津々に見てきたりして、人の変化に気づくところが面白いと思います。

舎の前にある掲示は要チェック!近況がわかります(2021/12/28)

お忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、ありがとうございました!貴重なエピソードを聞くことができてうれしかったです!あと、ウータン君とウランちゃんがうまくいきますように・・・!

ウータン君のロングコール、いつか生で聞いてみたい!(2021/12/08)

インタビュー日:2021年12月8日(水)

動物データベース:
スマトラオランウータン

キソウマ・ミニチュアホース・ロバ(後半)

わがまま娘?ミニチュアホースのミー(2021/12/08)

(インタビュー前半からのつづきです。)


性格の差はありますか?それが行動に現れるときは、例えばどんな時ですか?

みんな性格は違います。人に対してと、動物同士の中での性格にも差があります。

リーダーは和光ですが、くるみは食いしん坊なので、食事の時だと結構ガツガツしています。ミーは、人に対して動じず、すごく可愛がられてきたタイプで、少しわがまま娘みたいな感じです。チーは、人に対して一定の距離がありますが、ミーはグイグイ来ます。

最初に来たときは、ミーはビビりで、逃げ回っていて、それに対してチーが和光たちに向かっていったりしていたため、チーは性格的には結構強いです。チーとミーが来たときに和光は厳しくしていましたが、コジロウは特に干渉しませんでした。

ミニチュアホース のチーとミー親娘(2021/10/08)

福宝がまだ生きているときは、特にミーが福宝のことを気にしており、二頭一緒にいるところをよく見ました。福宝にとっても良い刺激になっていたと思います。

(ウマから見て体調が悪い時は分かるものなんでしょうか?)

体調が悪いからなのか、福ちゃんがリーダーだったからミーが近くにいたのか、寄り添える存在だったのか分からないけど、ミーは福ちゃんだけ気にしていました。

チーやくるみは、今のリーダーの和光のそばにいることが多いです。このように、性格には違いがあり、関係性も複雑です。ウマ同士の中で、気にしてる存在と気にしない存在がそれぞれでいます。

ウマが怒ったり喜んだりすることはありますか?それは外から見て分かりますか(表情や行動で)?

ウマの感情は、大体耳で分かります。威嚇や警戒をすると耳が後ろに倒れます。普段から見ていると、表情でも分かります。耳の向きでも分かりますが、表情でも、穏やかな顔をしているときや、困っているような顔の時も分かります。

(怒っているときは、なだめたりとかはしないんですか?)

怒っているときはあまりありませんが、少しテンションが上がってしまって勢いよく走っているときは、事故や怪我の防止のためになだめます。普段から、速足や駆け足を教える「調馬索」というトレーニングをしており、その中で落ち着かせるときの号令などを教えておくとよいです。何かに驚いて放飼場を走ってしまった時も、掛け声でなだめていくことができるので、トレーニングは大事です。

名前の由来があったら教えてください。

「和光」「福宝」は、漢字でかっこいい名前ですけど、もともとついていた名前です。「くるみ」は、元々付いていた名前だと思うのですが、はっきりとは分かりません。「コジロウ」も大昔なので分からないです。

「チー」と「ミー」は、ミニチュアホースの「ミ」と「チ」からとりました。呼びやすくて覚えやすい、愛称のようなイメージで名付けました。

ミニチュアホースが新しく仲間に入りましたが、キソウマやポニーとは、どのように仲良くなりましたか?

一番最初は、放飼場の中で真ん中を仕切っておいて、普段のウマたちの後にチーとミーを出して、柵越しに様子を見ました。

お互いに一緒にできるかどうか動物に顔合わせして、後から一緒にします。放飼場の中でも袋小路にならないよう、飼育員が必ず一人は付いて、ずっと見守っていました。多少の威嚇などは、ウマとしては普通のことなので、あまり干渉しませんが、危ない時は間に入ります。これは時間が解決するものなので、順番に馴らしていって、ウマ同士で納得するしかなく、動物たちに任せています。

今の状態に落ち着くまでは、二か月ほどかかりました。これはウマ同士の問題であり、ウマたちもお互いに確かめることが大事なので、飼育員は、怪我だけはしないように気を付けながら、見守っていました。今は大きな闘争は起こることはなく、なんだかんだ仲がよいですね。

みんな仲良くなりました(2021/07/30)
ロバの一家も夜は同じ舎で過ごしていますが、仲良しですか?

部屋同士の行き来では顔を合わせますが、放飼場は別なので、ロバはまだ一緒にしたことがありません。ロバをウマの中に入れたらどうなるのかなぁ。

(関係性が変わったりしますか?)

変わると思います。ロバももともとの放飼場が狭いので、一緒に出せたら面白いと思いますが、なかなかそこまではできていません。チョビンはコジロウにちょっかいをかけるので、もし出すならロンとコロンです。

ロバファミリー。右がロンお母さん。左がコロンちゃん。(2021/06/22)
夜はどんな姿で寝たりしていますか?

基本的には、伏臥(ふくが)か横臥(おうが)で寝ていますが、そんなに長いことも寝ません。伏臥は足をたたんで伏せている状態で、横臥というのは横向きに寝ることです。

朝の体の汚れ具合と、毛の乱れ具合で、伏臥と横臥のどちらの体制で寝たのかが分かります。熟睡しているときは、大体横臥になります。いつも必ず伏臥や横臥で寝る個体と、そうでない個体がいます。立ったまま寝ることも可能な動物ではあります。寝方は個体それぞれですが、基本はみんな伏臥や横臥で寝ています。


お忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、ありがとうございました!貴重なお話を伺えてうれしかったです!

ごろんとチョビンお父さん(2021/10/26)

インタビュー日:2021年12月8日(水)

動物データベース:
キソウマ
ミニチュアホース
ロバ

キソウマ・ミニチュアホース・ロバ(前半)

好き嫌いなし!なんでも食べるキソウマのくるみ(2021/12/08)

(はじめに、SNSに送られてきた質問です。)


厩舎の部屋割りはどうなっていますか?

図に書いてみますね。

その場で厩舎の部屋割りスケッチを描いてくださいました!
(クリックで別ウィンドウで大きく表示できます)

 
ここがロバの放飼場の位置で、中はこうなっています。普段部屋は変わらないですが、誰かが亡くなったりした場合は部屋移動があります。今はこの配置で落ち着いています。

((現状でいっぱいですが)福宝さんが亡くなる前はどんな部屋割りでしたか?)

和光がいる部屋に福宝がいて、コロンがいる部屋が元の和光の部屋だったと思います。チーとミーは前はもぐもぐ広場にいました。福宝が亡くなってから部屋移動でチーとミーがこっちの厩舎に来たので、現在もいっぱいです。

(コロンちゃんとチョビン君(父娘)の間に和光さんがいるのは何故ですか?)

福宝が亡くなる前に寝たきりの状態で、毎日チェーンブロックという機械で寝返りをさせていました。和光も今後年齢的にそうなってもおかしくないので、そのチェーンブロックが使える部屋に移動させました。(元々和光が使っていた)空いた部屋にコロンを移しただけです。コロンはどの部屋でも大丈夫なので。

(チーとミーは同じ部屋なんですね。)

部屋の真ん中に仕切りがあります。
前もぐもぐにいたときは広い部屋で2頭一緒にいましたが、餌を食べる量に違いがあるので、こちらでは部屋を仕切っています。ミーの方が結構食い意地が張っていて、同じ部屋で2頭分の餌をおくとミーの体重が増えすぎてしまうからです。
今は仕切りがあるので、その心配はなくなりました。

厩舎内での「あるある」または「よくやる行動」はありますか?

放飼する順番が決まっていて、コロンから先に出してロバを3頭先に出します。そうすると、チョビンがコジロウの部屋の前を通る形になって…オス同士のためか結構チョビンはコジロウのこと気にしていて、部屋の前行くとコジロウにグイグイいきます。それで、お互いに甘噛みしあったりします。

ロバのチョビン(2021/11/21)

オスがコジロウとチョビンだけというのが要因だと思います。帰り際も同じで、コジロウが先に部屋にいるとチョビンは帰るときに絶対コジロウの部屋へグイグイと寄って、ちょっとちょっかい出して帰るみたいな行動をします。

(仲が良くて遊んでいるわけではなくて…)

仲がいい訳ではないと思います。
若いころコジロウとチョビンがここでやりあって結構唇から出血とかがありました。昔はすごい注意はしてましたが、今はもう歳のため激しくはやりあうことはありませんね。大怪我じゃなければ、様子見で獣医に見てもらって治療をしてもらいます。チョビンとコジロウはそういう仲です(笑)。

(コジロウ君はおとなしい印象があるので意外でした!)

コジロウ単体だと大人しいですよ。向こうから来ると、やっぱりコジロウもやり返しますね。今はある程度落ち着きましたが、オス同士はお互いに気になってしまうようです。

ポニーのコジロウ(2021/12/26)

(次は盛り上げ隊!からの質問です。)


キソウマ達が普段食べている餌、餌の量、それから好物があったら教えてください。

基本的な餌はイネ科の牧草のチモシーですね。他にはヘイキューブ(アルファルファというマメ科の栄養の高い草を固めた餌)があります。後は、草食動物用のフードであるペレットを少し。(ペレットは)ビタミンや栄養的な物が含まれてるので、ご褒美やサプリメント的な意味合いであげています。後は、ニンジンもあげています。

最近は、年寄りが多いので体重維持のためにちょっとカロリーの高いビート(甜菜(てんさい)で砂糖を作った後の搾りカス)を、和光とコジロウにあげています。年寄りでちょっと体重落ちている個体には、栄養価の高い餌をあげたりしています。ですので、普通はチモシーがメインで、プラスアルファは年齢とか個体の状況によって別々という感じです。

量は、一番多いのが和光で、1日チモシーを5.5kg、ヘイキューブ2kg、ZC(ペレット)とかは2掴あげています。チモシーの量は身体の大きさによって結構変わるので、1番多くてそのくらいになります。ミニチュアホースだと、1日あげるチモシーは大体1.3kgになります。好物は、個体によって様々ですね。和光は意外とニンジンがあんまり好きではないです(笑)。

土日の餌やりはニンジンをあげるんですが、和光だとすぐ途中で飽きてしまい、コロンもニンジンがあまり好きではないです。くるみはニンジンも大好きでZFっていうペレットも大好きなので、なんでも食べる感じです。ニンジンはウマが好きなイメージがありますが、みんなが好きというわけではありませんね。

(みんな好き嫌いがあるんですね~。出されたものは全部食べますか?)

そうですね。個体によって食べる順番が違うだけです。和光の場合は最後にニンジンをしょうがなく食べる感じです(笑)。

キソウマの和光とくるみ(2021/12/26)
ウマ達が過ごしやすい環境にするためになにか工夫されていることはありますか。

環境の工夫ですが、年を取ってきたので放飼場よりも夜寝る部屋を重視しています。

元々の床はコンクリートですが、歳寄りの和光とコジロウに関してはマットを敷いてその上に床材を敷くようにしています。床材は、のんほいパークでは麦藁を使っています。

コンクリートで寝て起きる時に、蹄のある動物だと結構滑りやすかったりするので。年を取って体の動き悪くなると、寝た後起きる時に踏ん張りが効かずに滑って転んじゃったりします。それを防止するためにマットを敷いています。

コジロウも3年くらい前からマットを敷いています。その頃で25歳になっていて、加えてコジロウは元々足があんまり良くないので、年を取って起き上がりにくくなった時がありました。滑って擦り傷みたいなのが足とか腰にできたときがあって、その頃からマットを敷き始めました。それからは、(擦り傷は)一切なくなったと思います。

最初、コジロウの部屋にマット敷いたときは、マットを踏むのを怖がっていましたね。初めての物というのはどの動物でもそうなのですが嫌がります。少しずつ慣らしていくのがセオリーなので、最初は1枚敷いて様子を見ていたのですが一向に踏みませんでした。この間にも、起きれずに滑っている状態が見て取れたので、なるべく早く敷きたいなと思って。次の日に強引に3枚敷きました。そしたら一番奥のマットのない狭いスペースに一晩中いて餌を食べている時がありました。

(えー!それでどうなったんですか?)

次の日にはその隙間も無くして、無理やりマットの上に乗せたら平気になりました。今部屋にはギチギチだと3枚敷いています。
本当は、ゆっくり慣らしていくのがいいのですが、(滑っていて危険なので)急を要していたので。初めて見るものには敏感な動物が多いですが、そうじゃない子もいます。和光とか福宝はマットは平気でしたね。

こっちで環境を良くしてあげるつもりでも、動物にとっては、最初は恐怖だったりプレッシャーだったりすることがあるので、年を取るのを見越して若い時から慣らしておくのも大事だと思いますね。後、チョビンに関しては体が小さいので、フカフカの床材を多めに敷いています。

飼育員の方とのスキンシップはどのようなものがありますか?また、動物と仲良くなるために飼育員さんが心掛けていることはありますか?

ウマのような家畜は、もともと人と過ごしてきた動物です。動物園としては、動物に直接触れて何かを感じるということを大事にしたいと思っています。そのためには、安全な子にしなければいけません。飼い方や扱い方によって、その子の性格は変わります。

家畜で使われる動物はもともと群れを成すものが多いので、(飼育担当としては)そのリーダーになることを意識しています。ウマのリーダーになる、といっても、厳しく言うことを聞かせるわけではありません。群れを統率するリーダーは「その子についていけば、他のウマが安心と安全が保障される」という存在であるべきです。「この人といれば安心だな、安全だな」と思ってもらえるような存在になることが大事だと思っています。

ウマが何かに驚いて暴れてしまったときにも、こちら側が慌てずになだめます。そうして「この人は自分がパニックになったときでもなだめて落ち着かせてくれる存在だな」と思ってもらえるように意識して接するようにしています。何かを教える時も、その人に対して「怖い」や「怒られる」というイメージを植え付けず、普段からの扱い方で信頼関係をつくっておくことがとても大切です。常にウマが神経質にならないように、落ち着いた動作を見せるようにしています。

スキンシップも、そのことを頭に置きながら、メリハリをつけています。触るときは、裏堀(蹄の裏の掃除)やブラッシング、何かを教えるときだけで、それ以外では基本的には触りません。トレーニングも、短時間でやるというのが効率も良いので、普段からはあまりしません。日常の作業の中だけでも、ウマとの関係は十分に作ることができます。

話しかけることも大事です。違う言葉でも同じ声のトーンだと分かりにくいので、注意するときも、褒める時も、声のトーンを変えて分かりやすくしています。クリッカーやホイッスルを使ったトレーニングが難しいので、声で伝えることが多いです。伝えることはなるべく早いほうがよく、物事が起こった0.6秒の間に褒めたり注意したりすることが大事です。普段から声掛けをして、こちらの思っていることは声で伝えます。だから、動物も、言葉としてわかっているかは分からないけど、声のトーンで理解していると思います。

(ウマは人を見分けられていますか?)

人のことは見ています。飼育員は毎日同じ人というわけではないので、他の人にトレーニングを引き継ぐときがありますが、ウマの目線がずっと僕の方を向いている時とかはあります。

ウマたちに会える、なかよし牧場(2021/12/26)

後半につづきます!!!)


インタビュー日:2021年12月8日(水)

動物データベース:
キソウマ
ミニチュアホース
ロバ

『のんほい想い出写真館』開館!!

 このたび、のんほいパーク盛り上げ隊!は『のんほい想い出写真館』を企画し、開催させていただくことになりました(後援:豊橋市)。

 本企画は、『のんほいパークの動物たちの姿を、未来の子供たちに残したい』という思いから考えました。これまで生命(いのち)を繋いでくれた動物たちに感謝の気持ちを込めて、また、これから先の未来を生きる動物たちへの応援の気持ちを込めて、豊橋総合動植物公園の開園から今日に至るまでの動物たちの想い出の写真を募集し、誰でもいつでも過去を振り返ることができるように展示します(募集期間:2021年12月14日~2022年3月31日)。

 詳しくは「のんほい想い出写真館 特設サイト」をご覧ください。みなさまからのご応募を心よりお待ちしております!

のんほい想い出写真館 特設サイト

たくさんのご応募ありがとうございました!

 今年ものんほいパーク盛り上げ隊!(三輪・山口プロジェクト)が主催させていただいた『撮っておき!のんほいフォトアワード2021』(第6回目)は、10月末をもって募集を締め切りました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 フォトアワード2021受賞作品については、特設サイトにて発表しています。ぜひご覧ください!

 また機会がありましたら、ご応募いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします。

フォトアワード2021特設ページ

撮っておき!のんほいフォトアワード2021

『撮っておき!のんほいフォトアワード2021』作品受付中です!

 『撮っておき!のんほいフォトアワード2021』の作品受付を8/1より開始しました!

 本フォトアワードは、メールアドレスさえあればどなたでもご応募いただけます!昨年と同じく、2022のんほいパーク公式カレンダー用写真の選出も同時に行います。みなさんのご応募をお待ちしております!
 詳細につきましては、次の特設ページをご覧ください。

※応募締切を延長しました。詳しくはフォトアワードサイトをご確認ください。

のんほいフォトアワード2021 特設ページ

撮っておき!のんほいフォトアワード2021

『のんほいプチフォトコン』季節イベント企画!!

 豊橋総合動植物公園と協力して運営している『のんほいプチフォトコン』について、もっと盛り上げていくためのイベントを企画しました!

 季節のイベントに合わせた写真募集を行います。ぜひ皆様のお気に入りの写真をご投稿ください!

のんほいプチフォトコン 2021年度イベントスケジュール

関連ページ

2021年度イベントスケジュール

公式サイト・リニューアルへの協力(2020/12~)

 のんほいパーク盛り上げ隊!(9代目)は、豊橋総合動植物公園のホームページリニューアルプロジェクトに参加させていただきました。私たちは、サイト制作に携わる企業の方々が参加する会議に加わり、一般来園者目線で新しいサイトに欲しい情報等の意見や提案をさせていただきました。また、園の動物たちの魅力を多くの方に知ってもらうため、サイトに掲載する動物紹介文を作成させていただきました。私たちが担当した部分は、「のんほいアニマルズ」のページで確認できます。

 ※このことについては、公式サイトで紹介していただきました

 このたびは大変貴重な体験をすることができました。関係者の皆様には感謝申し上げます。

新サイトに関する会議(2020/12/17)

来園者視点で意見を述べるメンバー

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