バードエリア(1)からの続きです。
野鳥園に関する質問
一番大事なのは相性です。
やはり弱い強い、大きい小さいもあるため、そのあたりを見極めてあげて部屋割りをしています。
そうですね。オスは縄張り意識が強い鳥が多いので、オス同士の組み合わせは難しいです。
オスとメスの組み合わせでも、時期を過ぎるとオスがメスを攻撃してしまう場合もあれば、メスの方が強いという場合もあります。
いろんなパターンがあるので、その種、その個で分けたりくっつけたりとしています。さっきまではよかったけど、1時間後に見に行ったら「あれっ?」ということもあり、飼育員が目を光らせています。
そうですね、季節ごとにあります。
いま(冬)でしたらオスのオシドリの飾り羽が見事です。彼らは繁殖のために綺麗に見せていて、そんな美しい姿を見られる時季もあります。
そうですね。いま野鳥・和鳥では「すり餌」というものを使っています。動物性のものを好む時季があるので、そのときは動物性のものを増やす、そうでないときは少な目にするなど、割合を変えたりしています。ミルワームの量も調整したりしています。
根気が必要です(笑)
見るときは、こちら側はとにかくジッとしているのがポイントです。
部屋全体をなんとなく見ていると鳥が動くため、一点でみるのではなく、全体で見ていると動いている鳥を見つけやすいです。
NG行為は、急な動きや大きな声を出すことですね。
春になってまた見られるようになるのを楽しみにしています。
(※インタビュー時点、2024年12月)
アカモズは、いまは二か所、野鳥園(1羽)と、野鳥園前のトイレ横の小屋(1羽)にいます。
野鳥園の方は、手前が大きい部屋で奥が小さい部屋になっていますが、自由に行き来できるようにしています。脇から覗くと見えるときがあります。
現在は、越冬、つまり寒さを超えられるか試験的な目的もあって二か所で飼育しています。トイレの横の獣舎にはヒーターをつけて、野鳥園の方はヒーターなしにして飼育います。どちらのほうが過ごしやすいか、という試験的な飼育をしている段階です。
体調によって今後展示を中止してしまうかもしれませんが、今の時点では見ることは可能です。
野鳥・和鳥であれば、朝イチの方が割と動きが活発でおすすめです。午後になると日当たり加減もあって、鳥たちも枝に止まってジッとしていることが多いです。
季節は春と秋がおすすめです。渡りの時期でもありますし繁殖の時期でもあるからです。今の注目ポイントは、先ほども話したとおりオシドリの見事な飾り羽です。
このたびはお忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、貴重な情報を知ることができました。ありがとうございました!
インタビュー日:2024年12月12日(火)