
バードエリア全体に関する質問
それぞれ生息環境が違うので、種類にあった部屋の構造になっています。
例えばカワセミだったら、餌となる生きている魚(金魚)がいる池を用意したり、また、(捕食のために)狙いを定めやすい止まり木といった植栽など環境に合わせて設置しています。
一年中仕入れることができる金魚を飼育しており、オシドリのいる部屋は深めの池を設置しています。
異種の同居部屋にはそれぞれがケンカしないような場所に餌を食べられるところに設置しており、各部屋には止まりやすい枝や隠れやすい植栽を用意しています。
暑いのが苦手な鳥には日よけをしていたり、冷風扇で冷たい水を送っています。足を水に浸けて涼んでいる子もいます。のんほいパークは井戸水が湧いて出ていて、夏でも関係なく年中冷たい水を用意することができています。
寒さ対策ですが、豊橋は風が強いので風除けやヒーターをつけています(大型のインコ、小型のインコ)。

部屋ごとに長靴を履き変えています。また、長靴の底を消毒できる足踏み槽を用意しています。
フクロウについては檻が二重の網になっていて、野鳥などの糞が入らないようにしています。
動物園側として安全対策を講じており、来園者との離隔距離も十分確保していますので、普通に来園して過ごしていただけたらと思います。
フクロウに関する質問
・ホンドフクロウ
とても繊細で人になつきにくく、なかなかホンドフクロウを腕に添えるというのは他園では見られないと思います。
毎日掃除やえさやりをしにホンドフクロウ舎に入りますが、必ずと言っていいほどみんなバタバタ・・・と。とても繊細だと思います。
おでんは、当時の飼育員の方が腕に乗せて落ち着かせるというのを繰り返し行った結果として慣れたようです。

・シロフクロウ
2羽いますが、ホンドフクロウと比べると堂々としています。エサや掃除のために檻に入っても、ちょっと避けるだけでジーとこっちの方を見ていて、どんとしていますね。

・メンフクロウ
しらたきはとても素直で、「あ、今こんな感じかな?」というのがわかりやすい性格をしています。

・ベンガルワシミミズク
がんもは身体も大きく、割りと強気で来ます。

・オオコノハズク、アオバズク
それぞれ同じ部屋に同居していますが、自分たちの定位置が大体決まっていて、お互い関与せずうまく同居できています。お互い優しい性格で、どちらかというとアオハズクの方が控えめな性格です。

しらたきだけは室内に入り、リードを外して自由にゲージの中で過ごしています。
がんもとおでんはレッサーパンダ舎の裏のところ(建物)の個室にいます。上に屋根があって止まるところもあり、まだ準備の段階ではありますが、しらたきと同様に部屋に帰ったらある程度自由が効く方向に持っていく予定です。
また、あまり食事をしている印象が無いのですが、やはり夜に食べるのでしょうか?
夕暮れから暗くなっていくと活発になっていきます。鳴き声も聞こえるようになり、餌も夜に食べます。
シロフクロウの場合は夕方の閉園間際ぐらいに餌をあげていますので、その時間には食事の様子を見られることがあります。シロフクロウには白いマウスとウズラのヒナの2種類をあげていますが、マウスの方が好きらしく、用意するとすぐに食べてます。日中はご飯を食べないですね。
動物によってやはりカメラを向けられることが好きではない子もいます。あとタイミングなどもありますね。飼育員でも、SNSのために撮影しようとしてそっぽを向かれることがあります。決してその撮る人のことを嫌っているわけではないと思います(笑)
みなさん気になるところですよね。検討します!
バックヤードは写真映えするような場所ではないので(笑)でも、鳥インフルエンザの期間も長いですし、「元気ですよ」ということを伝える意味でフクロウたちの様子をアップしていくのも飼育員の仕事だと思いますので、飼育員グループ内で検討させていただきます!
みんな(飼育員グループ)に聞いたんですけど、フクロウ団子ですね。特に、5羽いるホンドフクロウが上の方でくっついて団子になっている様子で可愛いです。
あとはシロフクロウの足水ですね。夏場にさりげなく涼んでいる可愛らしい姿がおすすめポイントです。
やはりナイトZOOの時間帯がおすすめです。
今年はフクロウのガイドをしましたが、フクロウの活発な姿を見られたり、全部で5羽いるアオバズクとオオコノハズクの姿を一度に確認できたりと、なかなかレアな時間帯です!
ホンドフクロウも5羽の姿も確認できます。1羽だけ高齢のフクロウがいて、ほぼ飛べないため下にいることが多いのですが、下の木株にいるかお客さんの目の前にいたりして、見つける楽しみもあります。

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インタビュー日:2024年12月12日(火)