ペンギン1

飼育員さんにインタビュー
極地エリア(ペンギン編01)

Q:
いつ見ても、イワトビペンギンは一番奥の壁際に、キングペンギンはそれより手前に、ジェンツーペンギンはガラス近くにいますが、ペンギンは種類による仲間意識や縄張りを持っているんですか?

A:
初めて部屋に入れた時から自然と自分たちの場所を確保していました。
例えば、キングペンギンは左の岩場に、ジェンツーペンギンは右側の岩場に、イワトビペンギンは奥の岩場に、といった具合です。イワトビペンギン同士の間では縄張りがあるように見えます。また、繁殖期になるとどの種類も縄張りを持つようです。

(なるほど、種類によって「好み」の場所があるようですね。)

Q:
人が見ているとき、ジェンツーペンギンはガラスの近くに集まってきますが、人懐っこい種類なんですか?

A:
人懐っこいというよりも、「好奇心が強い」ので近寄ってきたんだと思います。

penko

Q:
ペンギンは種類によって性格が違いますか?

A:
ジェンツーペンギンならば先ほどの通り好奇心旺盛で、イワトビペンギンならば小柄な体格とは反対に気性が荒く、キングペンギンならば大きな体格の割にのほほんとしています。

(確かに、キングペンギンの多くは壁を見つめてぼーっとしていました(笑))

Q:
魚の種類による“食い付き”の違いなど、餌の好みはありますか?

A:
大きな好みの違いは特にありませんが、油の多い魚を好む傾向が少しあります。
普段は、アジなどの「栄養価が高く」、「経済的に負担の少ない」餌を与えています。あとは、口の小さいペンギンにはししゃもやオキアミといった小さいサイズの餌をあげています。

Q:
個体によって性格の違いはありますか?また、周りと少し違う変わった子などはいますか?

A:
人間と一緒で個々に性格の違いはあります。たとえば、ほとんどの時間ぼーっとしたまま微動だにしない子、なんてのがいます。ただ「飛び抜けて変わった子」はあまりいません。

ラッコ2

ラッコのヤヨイちゃんは、2014年1月25日に19歳10ヶ月で永眠しました。長い間ありがとう。

飼育員さんにインタビュー
極地エリア(ラッコ編02)

(仰向けで浮かぶ海のアイドル、ラッコ。ぬいぐるみのような愛らしいラッコの秘密とは?)

Q:
ラッコは仰向けに眠るイメージがあるのですが、先日、のんほいパークに来たとき、ラッコが身体を捻ってじっとしているのを見ました。 じっとしていたので「寝ているのかなぁ?」と思ったのですが、身体を捻って眠ることもあるんですか? もしかして、結構寝相が悪んですか?

A:
寝るときはまっすぐ仰向けの姿勢になります。 体を捻っていたのだとしたら、起きていたんだと思いますよ。 毛づくろいの途中で休んでいたか、背中がかゆかったんだと思います。

Q:
TVで見たのですが、野生のラッコは海藻を身体に巻きつけて寝ていました。動物園の水槽の中では、代わりになるようなものを用意しなくても大丈夫なんですか?

A:
野生のラッコが海藻を巻くのは、海流に流されないようにするためです。水槽の中は流れがないので、安心して、仰向けになってプカプカ浮いたまま寝ています。

(野生とは違う環境で生活しているので、習性も違ってくるんでしょうね)

Q:
ラッコは1匹しかいませんが、寂しくないのでしょうか? 増やしたりする予定はありませんか?

A:
ラッコの平均寿命は20年前後です。 野生のラッコは減少する一方で、今は絶滅危惧種に指定されていて、国際条約で捕獲や取引が禁止されています。
例外として、水族館で繁殖したラッコについては取引できることになっていますが、数が少なく、新しい個体を入れるのはとても難しいですね。

とにかく、この子を健康で長生きさせてやりたい。

rako2

(とてもかわいらしいラッコ。そんなに数が減っているなんて知りませんでした。)

(今いる子もかなりの高齢だそうです。どうか長生きしてください。)