staff のすべての投稿

シロサイ

Q:
エサは何を食べさせていますか?
A:
干し草やペレットが主食です。キャベツをあげると喜んで食べますが、たくさんあげると慣れてしまうため機会は少ないです。

Q:
サイの角は、毛が進化したものなんですか? 
A:
そうなんです。人間の爪と同じでケラチンが固まったもので、折れたり削れたりして無くなってもまた伸びてきます。
のんほいパークのサイは岩やワイヤーなどを使って自分で削っています。ワイヤーで削ると少しイビツな形になります。

Q:
サイの見分け方を教えてください!
A:
のんほいパークには3頭のサイがいます。いつも、トム(♂)とタンディー(♀)が運動場に出ています。フクコ(♀)は年をとっているので、この2頭とは一緒にせずに、いつも奥の方にいます。
オスのトムは体が大きくて角が長く鋭いのが特徴です。メスのタンディーとフクコは、大きさはほとんど変わりません。でも、フクコは年齢のため体の表面に皺が目立ちます。並べてみるとすぐわかります。

シロサイ-トム(左)とタンディー(右)
シロサイ-トム(左)とタンディー(右)

Q:
見ていると糞を同じ場所にしているようですが?
A:
そうですね。なぜか決まった場所でして他のところではしません。掃除は楽ですね。

Q:
性格はどうですか?
A:
サイはとても素直ですよ。(サイを担当する前に担当していた)ゾウは頭が良いので、時々何を考えているかわからないときがあります。また、上下関係をすごく考えるところがありますが。。。サイは、裏表が無いというか、見たままです(笑)
ただ、力が強くて立派な角もあるので、悪気なくオリの扉を壊してしまったり、大岩を転がして位置が変わってしまったり、ということがあります。角にひっかけられると(サイに悪意がなくても)危険ですね。

Q:
のんほいパークのサイは「人が好き」と聞きましたが。。。
A:
そうなんです!動物園生まれ、ということもあるでしょうけど。イベントでサイタッチ(運動場の脇に並んでサイに触れるイベント)があったりすると、お尻のあたりを触ってくれって近寄ってきます。自分の名前も憶えているので、呼ぶと寄ってきますよ。

Q:
観察しやすい時間帯とかありますか?
A:
サイは、日中は比較的起きていることが多いから、開園時間中はいつでも動いている姿を観察できると思いますよ。あまり横になって寝てるイメージがないですね。
朝イチはここ(厩舎と運動場の境目。観察場所の目の前!)でエサをやるので、見ると楽しいかもしれません。

Q:
運動場には草が生えてませんね。。。
A:
食べちゃうんですよ、草とか。木の葉っぱとかも、食べちゃいます。それによく移動するところは土が踏み固められて、草が生えてこなくなりました。

サイが人懐っこい、というのはとてもびっくりです。機会が少ないので、レアなイベントですが、サイタッチが開催されるときはぜひ参加したいな、と思いました。
飼育の方は「担当が変わったばかりなので。。。」と仰っていましたが、とても愛情をもって世話をされている様子が伝わってきました。ありがとうございました。


インタビュー日:平成26年11月27日(木)

カバ

Q:
エサは何を食べさせていますか?
A:
主食は干し草、草食動物用ペレット(固形飼料)をあげています。また、主食ではありませんが、厩舎の移動などで誘導するために(好物の)キャベツをあげることもあります。TV等では丸のままのキャベツを食べさせたりしていますが、のんほいパークではキャベツは刻んであげています。

Q:
カバの性格はどんな感じですか?
A:
おおらかでのんびりしています。性別で比べるとメスの方が少し神経質ですね。
夏に日傘がたくさん並んでいたり、(中学校のイベント等で)派手な色のジャージ姿が並んでいたりすると、池から出てこないことがあります。

Q:
カバの見分け方を教えてください。
A:
顔を見れば分かりますよー(笑)

カバ-ミネ
カバ-ミネ

Q:
素人にもわかりやすい特徴を教えてください!
A:
大吉(♂)はメスに比べて一回り大きくてキバも長いです。
ミネ(♀)は目蓋に白い筋があって、足に斑点(色の薄い部分)があるのも特徴です。この斑点は東山の血統に現れる特徴です。一方、サツキは(♀)ミネに比べてスマートな外見をしています。

Q:
カバは人に慣れますか?
A:
慣れます、よく慣れますよ。池にいるときに呼んだら寄ってきますよ。エサをくれる人はすぐ覚えます。
(実際に、鍋にペレットを入れて音を鳴らすと、サツキとミネが近寄ってきました。口をあんぐりあけて、おねだりする姿がとてもかわいかったです。なんと、カバのキバは一生伸び続けるんだそうです!)

Q:
のんほいパークには3頭のカバがいますが、3頭同時にプールに出すことはありますか?
A:
繁殖させる予定がないのでオスメスを一緒にすることは無いですね。でも仲が悪いということはなくて、隣り合うオリでじゃれていたりしますよ。

Q:
のんほいパークのカバと言えばバタフライが有名ですが・・・
A:
あれは、2頭で遊んでいて盛り上がっているときに、追いかけっこをしてバタフライで泳ぐんですよ。TVで取り上げたいと言って1週間取材にきましたけど、その時は撮影できませんでした。結構しょっちゅう(バタフライ)やってるんですけどね。。。

Q:
観察しやすい時間とか、季節とか、ありますか。
暑すぎても寒すぎてもだめですね。特に、冬の寒いときは皮膚がひび割れしてしまうので、外にも出たがらないです。季節でいうと10月くらいが一番元気で、日向ぼっことか見やすいと思います。

質問に答えて頂いたKさんは、カバの飼育だけでも20年近くの大ベテラン(カバ以外の動物も合わせると20年以上!)。とても愛情をもって飼育されている様子がうかがえました。お忙しいところありがとうございました!!


インタビュー日:平成26年11月27日(木)

チンパンジー

Q:
チンパンジーたちはどう見分けていますか?
A:
大きさが年齢や性別で変わるのでそれで見分けています。それと好きな位置も大体決まっています。

Q:
全部で7頭の写真がありますが(運動場に出ているのは4匹)
A:
のんほいでは現在5頭のチンパンジーを飼育しています。その中で、ガイ君は(血縁なので)交配させないように、室内管理しています。紫外線ライトを当てたりして、健康には気を付けています。

2013年8月サマーイベント2

Q:
エサはどんな感じですか?
A:
メニューは人間みたいな感じで時間帯によって変更しています。朝食にはリンゴや牛乳を、夕食には野菜やフルーツをあげています。

Q:
他の動物とは少しちがうんですね。
A:
そうですね。知能が高いので。乳酸飲料なんかも手渡しであげたりします。

Q:
知能が高いといえば、類人猿は飼育員さんを「選ぶ」と聞きますけど、どうですか?
A:
確かに、慣れるまでは、全く言うことを聞いてくれませんでした。舎から運動場へ出すときも、通路を開放しても全く移動してくれなくて困りました。2~3か月くらい、かかりました。今は慣れてくれましたね。

Q:
仲間意識や集団意識はあるのでしょいうか?
A:
オスのチンタはボスなので、仲間を守ろうとする行動をとっているのをよく見かけます。チンタはお客様に時々石を投げてしまうんですが、これはメスを守ろうとする意識からの行動です。大きな音がしたりすると、特に警戒するので。
 また、雨の日にはメスたちは岩の下で雨宿りをしていることが多いのですが、チンタは雨でも高いところにいることが多いです。群れの安全のために、周囲を見張っているんだと思います。

チンタは1972年生まれで、のんほいパークの中でも重鎮(?)。長い間群れを守り続けている“頼りになる大ボス”です。チンタの石投げをずーっと「怖いな」と思っていましたが、群れを守っているという理由を知って、怖さが薄らいだ気がします。長生きしてね。
お忙しいところ、ありがとうございました。


インタビュー日:平成26年11月27日(木)

グラントシマウマ

Q:
シマウマの個体識別は難しそうですが、どこで見分けていますか?

A:
前足の付け根の模様に特徴があります。この写真(観察台Cの柵に貼られている)にも書いてありますが、ここの模様で識別しています。慣れればすぐに見分けられるようになります。

Q:
模様は変化しないんですか?
A:
そうですね、模様は年月が経っても変化しません。シマウマは白いところからは白毛が生え、黒いところからは黒毛が生えているんですよ。

Q:
エサはなにを食べますか?
A:
ペレット(固形フード)や干し草を食べますが、ヘイキューブという豆科の植物を固めたものを好んで食べます。栄養に偏りが出ないように、気を付けています。

アフリカ園2

Q:
観察しやすい時間帯はありますか?
A:
午前中は観察台Cの近くにいますので、観察台から見るのがいいと思いますよ。写真撮影とかするのであれば、午前中がおススメです。
午後は奥の方へ移動してしまうんですけど、実は、カバ舎のほうから見るとよく見えます。

(奥の方にいたシマウマ達を、ヘイキューブ入りのバケツを叩いて呼んでくれました)

Q:
音を覚えているんですね。賢いですね。
A:
そうですね。いろいろと学習しています。通常と違うことがあったりすると、警戒して寄ってこなかったりしますよ。
また、ヘイキューブは好物ですけど、年寄のシマは気が向かないと寄ってこなかったりします。

Q:
(2頭がくっついていたので)あの2頭は仲良しなんですか?
A:
あれは親子です。親子はずーっと親子ですね。いつも一緒に行動しています。

8頭ということで、のんほいの中では比較的大きな(?)群れのシマウマ達。1頭ごとに違った個性があるようです。前足の肩で見分けられると楽しそうです。
飼育の方がとても親切に、写真を撮りやすいようにヘイキューブを用意してくださいました。お忙しいところ、いろいろな質問に答えて頂き、ありがとうございました!


インタビュー日:平成26年11月27日(木)

ライオン・アムールトラ

Q:
掃除や餌やりの時に危険を感じたことはありますか?

A:
基本的に動物が入って来れないようにロックしてあるので安全です。近寄ると檻の中から爪が出てきたりするので、適度な距離を保つことと、カギを閉め忘れないことがが大事です。ライオンやトラがじゃれてるつもりでも、力が強いので命にかかわります。

アムールトラ01

Q:
エサは何を食べていますか?

A:
主に馬肉とニワトリをやっていて、すべて生肉です。肉以外は食べさせていません。オスのライオン(ハヤテ)が5キロ、メスのライオン(オト)は3キロ、メスのトラが4キロも食べています。

Q:
(インタビュー中にライオンが寄ってきた為)ライオンが近くに来ているのは懐いているからですか?

A:
飼育員の服を着ていると寄ってくると思います。他の飼育係が通っても反応したりしますので。あとはお腹が空いていたりして、中に入りたいからだと思います。動物がウロウロしている時は部屋に入りたい時です。夕方の収容前が一番活発に動いています。

Q:
やりがいを感じる時はどんな時ですか?

A:
個人的には、赤ちゃんが生まれた時が一番やりがいを感じます。しかし、トラとライオンは今のところ子供が生まれる予定はありません。ライオンは群れで生活する習性がありますが、群れで飼うのは大変です。ここ(豊橋)ではペアが限界です。

ライオン01

Q:
今年(平成25年)は台風が多かったが、動物たちはおびえたりしましたか?
A:
雨が降ると部屋に戻りたがるが、おびえたりはしません。

Q:
ライオンもネコ科なのでマタタビに反応したりしますか?
A:
のんほいパークのトラ、ライオンで試したことはないが、反応はするみたいです。いつか試してみたいと思っています。

Q:
寒さ対策などはしているんですか?(インタビュー時11月)
A:
本当は野生で外にいる動物ですが、冬などは雨に打たれて寒そうだったり、震えていたりしたら部屋にいれてあげます。部屋の中には特にヒーター等は入れていませんが、ライオンは体が強いのでほとんど大丈夫です。
また、ここのトラは寒いところに住むアムールトラだから寒さは大丈夫です。逆に夏場はつらそうで、暑いときは水につかります。11月の頭にも水につかっていました。夏はかわいそうで、部屋にいる時は扇風機を回しています。

お忙しいところ、ありがとうございました!!


インタビュー日:平成25年11月28日(木)