郷土エリア(4)ホンドギツネ

郷土の動物園のアイドルといえばホンドギツネのイナリちゃん!2025年はオアゲちゃんとの悲しい別れもありました。ひとりになってしまったイナリちゃんの様子も聞いてきました。

ホンドギツネに関する質問

イナリちゃんは普段昼間でも元気に走っている姿を見かけますが、HPに「夜行性」と書かれているのを見ました。夜の方が(昼よりもさらに)活発なのでしょうか? 夜ならではの行動などがあったら教えてください。

日本に住む動物なので、基本的には冬場は寝ていることが多いです。夏の夜、ナイトZOOをやっている期間になると夜でも活発な姿が見られます。

イナリの場合は、昼も走っていることがあったり、寝ていたり、結構オンオフがしっかりしている子なので、昼でも行動しているところが見られます。

朝イチは、最近は自分で穴を掘ってその中で寝ていることが多くて、朝は姿を見ないことが結構あります。

(昼頃行動しているんですか?)

そうですね。彼女のタイミングで、という感じなので。イナリの場合は、あまり夜行性という感じではないかもしれないです。

(夜だけでは無くて…)

はい。昼間も結構走っていたりします。

イナリちゃんが好きな食べ物は何ですか? またHPに「ごはんを穴に隠すこともあります」と書かれていましたが、隠してしまう食べ物に特徴はありますか?(好きな物ほど隠してしまう、など)

先ず、あげているのはウズラのヒナ、りんご、イモ、ニンジン、ゆで卵が基本のご飯です。やっぱり肉系のご飯が好きなので、ウズラが大好きで、ウズラはすぐに食べたいので隠すことはほとんどないです。

それ以外のご飯を隠して、後で気が向いたら掘り起こして食べる、…みたいな感じが、彼女のルーティンです。

2025年4月に見たイナリちゃんとオアゲちゃん。穴を掘ってもぐったりしていました。

 

(先ほどゆで卵をあげると言っていたんですけど、ゆで卵はニワトリの卵ですか?)

そうですね。

(ニワトリの卵よりもウズラのほうが好きですか?)

そうですね。ここの動物は、ウズラが基本ご飯なんですけど、そういう「生のお肉」が大好きです。

(SNSに送られた質問です)イナリちゃんが1頭で過ごすようになってから、飼育員さんから見て、何か変化などはありますか?

オアゲが亡くなってから、最初のほうは2人で過ごしていた時間が長かったので、ソワソワしている時間が多かったです。

最近は、私たち(飼育員)も接点を増やそうと思ってて、前まで距離を詰められない子だったんですけど、近くでちょっとずつご飯をあげるようになって、今はトングで直接ご飯をあげることができるようになりました。

なので、イナリに関しては1人で暮すようになって、人との距離感が縮まったかなという印象ですね。

(メンタルケアじゃないですけど…)

そうですね。驚いてどこかにぶつかってしまう動物もいるので、そういうのを避けるために人との距離感を近くする努力をしています。

じゃれあう二頭にはとても癒されました。

 

落ち着かせるために、ご飯の時以外でも工夫している点があったら教えてください。

そうですね、…落ち着かせるというのではなく、この季節特有なんですが、郷土エリアのどの動物も(舎に)落ち葉を入れています。

自分たちでベッドを作ったりして寝るところを作っているので、そういうのでちょっとは還元出来たらいいかなと思ってます。

イナリちゃんの「こんなところが可愛い・面白い・興味深い」など、お客さんにぜひ見て欲しいポイントがあったら教えてください。

今は落ち葉をひっくり返してご飯を隠すのが1番のブームで、それが一番の見どころです。

ご飯は、基本的に昼過ぎにあげることが多くて、その時間になるとイナリもよく走っていて、色々な行動がよく見えるので、そんな時に見ていただけるといいのかなと思います。

(落ち葉からご飯が見えたりとかも?)

そうですね。あまり深くは隠さないみたいで、薄っすら上に被せて隠しているので、後で気づくためなのかわからないですけど。いつも同じポジションに埋めているような感じがします。

(リスなど隠し場所を忘れることがあると思うんですけど、キツネも忘れることはあるんですか?)

あると思いますよ(笑)。

今のところミイラ化したご飯は私は見ていないんですけど、多分あると思います。

オアゲちゃんが亡くなってしまいましたが、改めてオアゲちゃんは飼育員さんにとってどんな子でしたか?

やっぱり、2頭でいることがこの子たちの魅力のひとつでもあったので、最初はすごく寂しかったです。

急に、…予兆があったわけでもなかったので、寂しかったんですけど、イナリのほうはビビりな性格で、オアゲは人に(距離感が)近い性格だったので、どうなっちゃうのかなと思っていました。

意外とイナリが環境に順応してくれるようになってきたので、寂しいですけど、ひとつ山を乗り越えたかな、という印象です。

いつも一緒だったイナリちゃんとオアゲちゃん。オアゲちゃん、ありがとう。イナリちゃん、これからも元気で、長生きしてください!

→ 郷土エリア(5)ニホンリスに続きます!


インタビュー日:2025年12月17日(水)