爬虫類と両生類には好かれますか?また懐いてくれたなと思う瞬間はありますか?
うーん、爬虫類と両生類共通で「なつく」といったことはあまりないですね。でも、エサをあげる時などに「慣れてきたな」と感じることはありますね。最初は食べてくれないときもあったりしたんですけど、だんだんと食べてくれるようになったりします。
ただやっぱり「なつく」といった感じではないですね(笑)
飼育員の方々がお仕事をされる中で「可愛いな」と感じたエピソードなどはありますか、逆に少し「困ったなぁ」と思うことはありますか?
カエルは結構可愛いですね。エサは週に2回与えるんですけど、エサを食べるときは…可愛いです(笑)。いつも手差しでピンセットを使って与えんですけど、パクっと食べてくれる姿が可愛いなと思います。
もちろん他の、カメとかヒョウモン(トカゲモドキ)とかも、エサを食べている姿は可愛いですね。
そうですね…爬虫類とかあまり動かないので(困ることは)そんなに無いですね。
たまに(エサを)食べないときとかがあって、口にエサを持っていくと嫌がって口をすぼめたりするので(食べないのは困るけど)…その姿は可愛い。
飼育をしていて、この時会話出来たらいいなと思うときはいつですか?
ご飯を食べて欲しいので…。
そうですね。カエルとかは体重測定をしたりするので。腰の骨とか浮き出てくると「痩せたな」と思うんですけど。そんなときでも…1,2週間全然食べてくれない時とかあって、そういう時は「食べて欲しいな」って話せたらいいな、と思います。
ヨウスコウワニ
ワニは結構じっとしていることが多いですね、たまに「ホンモノ?」「生きてるの?」なんて声を頂いたりもします(笑)給餌の日は結構機敏に動きますし、プールに入っているときも二足歩行で泳ぐ姿を見ることもできます。
そうですね、火曜日がエサやりの日なのでちょうどいいかもしれないですね。
なかなか見ることができないかもしれませんが、やはりプールに入っているときは良く動くので、その姿は1度見てほしいですね。泳いでいる姿とかも見ることができるので、おススメかなと思います。
ワニはウズラを与えています。「中抜け」といって内臓を処理したものを週に1回与えています。それ以外にはあげていないので、好き嫌いはわからないですね(笑)。
そうですね、私たちの班が担当になってから2年が経ちますが、その間はウズラだけですね。
現在はワニの体重測定は行っていませんね。
そうですね、結構軽いんじゃないかな。体重は35~6㎏くらいだと思いますね。
じっとしているイメージがあるがよく動く時間帯などはありますか? ワニは昼間動きますか?
給餌が火曜日と決まっていますが、時間帯は決まっていないので何とも言えませんね。タイミングが合えば結構動いている姿を見ることができます。ただ、週に1回しかエサやりはしていないので、見るのは少しレアかなと思います(笑)
そうですね、また日中もどの時間帯で動くとかはあまりないので、やはり基本的にじっとしていますね。たまにプールに入っているときもありますが、基本は動かないですね(笑)。
室温は25~30℃で設定しています。水は特に設定していないですね。
そうですね、普通の冷たい水を使用しています。
歯の生え変わりは確認できたことがないです。掃除をしている時も歯が落ちているのを見たことがないですね。
意外と抜けていないんじゃないかなと思いますね(笑)
ワニは普段からあまり動くことがないので、細かい変化に気付けるように日々観察をするようにしています。
ヒョウモントカゲモドキ
爬虫類全般ですが、じっとしている時が多いですね。よくお昼寝もしています。
ゲージ内の床材が砂なんですけど、この砂が乾燥しすぎないように湿度を保っています。
そうですね、だいたい温度が25℃~30℃、湿度が20~30%になるように設定しています。
のんほいパークでは爬虫類や両生類でペットとして人気のある種を飼育・展示することで、爬虫類自体に興味を持っていただく入口になるよう展示をしています。
そうですね、ホントに可愛いですよね(笑)
ペットとしても飼えるということを知ったり、爬虫類に興味を持っていただけたら嬉しいです。
やはり温度や湿度が重要だと思うので気を付けてあげたほうが良いと思います。ただ、餌などは週に何回かで大丈夫なので、飼いやすいかなと思いますよ。
現在はイエコオロギの生餌を与えています。食べない時などもありますが、その際は後ろ足を取るなどをしてあげています。
(SNSに送られてきた質問です)体重測定は順調にできていますか?
体重測定は行っています。計測の際は小さい「はかり」を使用しています。
大体78~82gですね。
(はっきりしたことは)わからないですね(笑)
ずっと見れているわけではないですし、夜間等もカメラを設置していたりとかはしないので。日中ちらっと見るくらいですが、そんなに決まったサイクルがあるわけではないと思いますね。
そうですね(笑)
ただこの子はあまり動かないですし、寝ていることがほとんどですが。
脱皮はしております。おそらく来園者の方も見ることができると思います。脱皮の前は肌の色が白くなっていきます、それが脱皮の合図ですね。
脱いだ皮は多分食べていると思います。回収したりなどはしていませんね。
自分で脱ぐことができるので、特にお手伝い等もしていませんね。
ないですね。
教育目的で飼育をしているので、今のところ繫殖の予定はありませんね。
両生類
アマガエルは3匹いるのですが、いる位置が大体決まっていて、1匹はこのあたり(手前左上)にくっついていて、1匹は壁に張り付いていて、1番大きい個体はこのあたり(岩の陰)に隠れていたりします。葉っぱの上に載っているときもたまにあります。
サンショウウオはわりと落ち葉の下だったり、木陰に隠れていることが多いです。じーっと見ていたら見つけられます(笑)
のんほいパークでは冬眠はさせないようにしています。普段から高めの温度(約23度くらい)で管理しています。
発することはあります。ただ…時間帯は特に決まっていなくて、ランダムですね。特にトノサマガエルやアマガエルは鳴くことが多いですが、時間は決まっていないです。
繁殖の予定はありません。爬虫類と同じく、教育目的で展示をしているので考えてはいません。
のんほいパークのカエルは7種類います。種類ごとに大きさだったり、模様や野生での環境も違っているので(種類ごとに)展示の仕方を変えたりしています。
カエルや両性類は身近にいる動物で、のんほいパークの子達も東三河近辺で捕獲したものを展示しているので、身近な動物ではあるんですけど、こんなに近くで見ることは日常生活でないと思いますので、ガラス越しではあるんですけど、よく目の前で見てほしいです。
どの個体もコオロギ(イエコオロギ)を与えています。
大きい個体、ウシガエルとかはデュビア(ゴキブリ)を与えています。好き嫌いはそんなにないです。
コオロギしかあげていないので…好き嫌いというか食べたくない時がたまにあるので、そういう時はコオロギの後ろ足をとってあげたりしています。
卵を保護して(外敵に負けないくらいの大きさに)育てて、元の場所に放流するという流れで合っていますか?別の場所に放流したらより生息場所が広がる気がするのですが、それではダメなのでしょうか?
(保全活動は別の班がやっているのですが…)そのような流れであっています。
別の場所に放流するのは、別の種がその場所にいるようなことがあったり、そこにいる虫や植物に影響が出てしまったりするので。なので、のんほいパークでは別の場所への放流はやっていないです。元の場所に放流します。
お忙しいなかたくさんの質問にお答えいただき、貴重な情報を知ることができました。ありがとうございました!
インタビュー日:2023年12月12日(火)