郷土エリア(1)ニホンアナグマ

2025年は郷土エリア担当の飼育員さんにインタビューできました!まずは郷土エリアに入ってすぐ、右手一番手前で暮らすのはニホンアナグマさんたちのインタビュー内容をご報告します!

ニホンアナグマに関する質問

舎の中には木や土、土管や掘られた穴などがあり、自然な環境の状態にしているように見えますが、アナグマたちが過ごしやすいようにしている工夫などありますか。

建物の下(壁際)に、逃げないように板のようなものが入って(埋められて)います。それに届かない間はできるだけ自由に掘らせてあげたいな、と思います。

ただ、あまりにも放置しておくと本当に穴だらけになってしまって、私たち(飼育員)がはまってしまうので(笑)、たまに塞いだりしています。

彼女たち(ヤヨイ、ミナ)は、丸い筒の中にいつもいるんですけど、あそこが1番落ち着く場所みたいなので、あれは今は絶対に退かさないようにしています。

(落ち着くスペースを用意してあげる、みたいな感じですか?)

そうですね、元々(アナグマたち)は土とかを掘って落ち着く子たちだと思うので。人も(普通は)あまり見たことないですよね?アナグマって。なので、そういう隠れる場所が無いと…ソワソワソワソワしちゃいますね。

(人に見られすぎないようにしてあげるのが大事ですか?)

そうですね、(人の視線からの)逃げ場を作るって感じですね。

ニホンアナグマをなかなか見ることができないのですが、おすすめの時間帯や季節などがあったら教えてください。

この時期はほとんど出てきません。私もここ何週間かは見ていないので(※インタビュー日は12月17日)、チャンスは本当に少ないです。なので、今の時期はおすすめはできません。

確実に見たい場合は8月、9月あたりがかなり出てくる時期で、特に見られるのがナイトZOOの時間帯かな、と思います。8月、9月なら昼間の時間帯に3回くらい(郷土エリアに)来ていただければ…1回くらいは見られると思いますよ。

(昼間でも見られますか?)

そうですね。昼間来て…もしいなくても、1時間後くらいにまた来たら(穴から出ていて)見れたりします。夏は1時とか2時にあげるご飯の時にも出てきていたりすることが多いので…大体見られるかな。

(夏場がお勧めなんですね)

夏しかおすすめできない、ぐらい見られません(笑)。

(アナグマはデリケートなんですね…)

彼らの習性なんでしょうね。
冬場はご飯でも出てこないんですよ。でもごはんは減っているので、夜に出てきて食べていると思います。

(アナグマは夜行性ですか?)

そうですね、夜の方が活発ですね。

ヤヨイちゃん ホシくん ミナちゃんの性格や行動の違いなど教えてください。

ホシは今、別の場所…後ろの角部屋にいるんですけど。ホシは結構「ご飯をくれれば何でもいいよ」っていう感じの性格なので、私たちも今、ホシ君とトレーニングをしていたりします。

逆に親子のメス2頭(母ヤヨイ、娘ミナ)は、飼育員と距離を縮めるようなことをしてないので、基本的には隠れている時間が多いですね。

性格の違いでいうと、お母ちゃんの方がよく出てきますね。お母ちゃんと娘と比べると。
ホシ君が1番出てくるんですけど、ホシ君は別の環境なので。

(では角部屋のホシ君が、見られる確率は高いですか?)

奥なので見づらいですけど、隠れていない時間が多いのはホシ君です。なので、ホシ君の方が見られると思います。

奥の方で暮らしているのはオスのホシ君。網があって少し見づらいですが、元気に動き回る姿は確認できます!

 

見分けるコツなどはありますか?

私たち(飼育員)は、鼻筋の色(が薄いところ)の面積で娘と母親を見分けています。広い方がミナです。

(その違いで見分ける、と)

そうですね、でもなかなか厳しい。2頭を並べないと、難しかったりします。顔の大小でも見分けられるんですけど、私たち(飼育員)もちゃんと確認しないと分からない時もあります。

(なるほど、見比べないと難しいんですね)

そうですね。じっくり見る機会が私たち(飼育員)でも少ないので、認識するのに苦労します。

(サイズ感も同じぐらいですか?)

ほぼ一緒ですね。顔つきというか、小顔か普通の大きさかどうかぐらいの違いです。

(見分けは難しいということですね…)

難しいと思います(笑)。

手前側で暮らすアナグマ女子(母と娘)、こちらはお母さんのヤヨイちゃんでしょうか。
手前側で暮らすアナグマ女子(母と娘)、こちらは娘のミナちゃんのような気がします。親子ですのでそっくりで見分けがつきません!!

 

ホシ君のトレーニングは、どんなことをしているんですか?

今は、後肢(こうし)、つまり後ろ脚から採血をするトレーニングをしています。

これから、できればメス(ヤヨイ、ミナ)と一緒に暮らさせたいと考えていて、でもパイプカットはしたくないので、そういった調整を薬などでできないかということで、色々な数値を他の所と研究していて、まだできていないんですけど。ですので、採血用にセットしてある筒に入るトレーニングを今はしています。

ニホンアナグマのこんなところが可愛い、面白い、お客さんへのアピールポイントなどを教えてください。

なかなか見られないと言っておきながらなんですけど、9月、10月ぐらいになるとちょっとずつモフモフ感が出てきて、その時期がやっぱり1番皆さんから可愛いと言っていただける時期です。

ですので、その時期に来ていただいて、もし見ることができればラッキーです。運次第って感じですかね(笑)。今の時期ももちろんモフモフなんですけど、なかなか見れないので残念。

(冬になるにつれて見られる確率が減る、と)

やっぱり見るのは、モフモフも加えると、10月上旬くらいまでに来ていただければ、比較的確率も高いかと思います。

自分は夕方によく来ていて、アナグマを生で1回だけ見たことがあるんですが、夕方にご飯をあげたりしていますか?

夕方はほとんど無いですね。
作業の都合があるので、決まった時間というのは無いんですけど。基本的には昼1時、2時から、3時位までが多いので、夕方はあまりないですね。

(余ったご飯を夕方あたりに食べたりとか?)

します、します。
今の時期なんかですと、ご飯をセットしたからといってその時間に食べることはほぼないです。今の時期は、彼らのタイミングなのでランダムですね。

(今の時期はあきらめるしか…)

見られたらラッキーくらいに思っていただければ(笑)

ニホンアナグマが出始める季節はいつ頃からですか?

今年はちょっと遅かったんですよ。いつもだと7月は結構暑くなっていて、その時期には出始めていたはずなんですけど。

今年はちょっとズレていて、8月あたまくらいからしかちゃんと出てこなかったので、ちょっと気温とズレがありました。普段なら7月半ばくらいにはちゃんと出てくる時期だと思います。

ちょっと理由はわからないです。なので飼育員同士で「なんで出てこないんだろう?」と話したりしていました。

(7,8月くらいから活発に動き始める感じですか?)

そうですね。7月、8月くらいが活発に動き始めて、10月ぐらいから減っていきます。ですので、もし見たい場合は、この2,3ヶ月の間がおススメです。


→ 郷土エリア(2)ホンドタヌキに続きます!


インタビュー日:2025年12月17日(水)