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飛び出すゴマフアザラシ・もなかちゃん!

#ゴマフアザラシ のトレーニングを見に行ってきました!この三連休は、午後1時30分から極地動物館で「ゴマフアザラシのトレーニング」を見ることができます。トレーニング中の様子を少しだけ動画でご紹介します。

もなかちゃん、なんだかすごいことになってました!いつの間にそんなことが出来るようになったの〜!?動きを予想していなかったので、フレームに収まりきらなかった!Σ(+Θ+);
この他にも、手を振ったりごろんと転がったりと、いろんなことが出来るようになっていたもなかちゃん。茶々丸君も頑張ってトレーニングしていました。もうすぐ豊橋に来て2年になるもなかちゃんと茶々丸君。明日25日もトレーニングを見れますので、二頭が頑張ってきた成果を見に来てください。オススメです!

らぶらぶハクビシン

#のんほいパーク の色々なところがクリスマスっぽくなっています。
#ハクビシン のラブラブなところを撮影してきました(画面が揺れてしまって見づらくゴメンなさい)。園内でかかっていたクリスマスソング(?)が雰囲気にぴったりで、後から動画を見返して「あらまぁ♥︎」と照れてしまいました。
他にも可愛らしいカップルがいっぱいですよ!寒さに負けないアツアツっぷりをぜひご覧ください。

幸せそうなホッキョクグマたち

本日午後の #ホッキョクグマ たちの様子ですよ!
チャッピー♂のお昼寝中の可愛らしい動きを撮影できました。大きなお手てで何度も頭をゴシゴシ。その後は、お腹をポリポリと。クッキーさん♀は少し目を開けるものの、我関せずで夢の中でした!
ずいぶんと暖かい一日だったので、2頭の幸せそうな寝顔を満喫できました!

ニホンツキノワグマ

ニホンツキノワグマ・アイル
ニホンツキノワグマ・アイル

Q: ご飯は何を食べていますか?

A: 煮イモ、煮ニンジン、リンゴ、クマペレットをあげています。


Q: 好き嫌いはありますか?

A: なくて、何をあげても食べる子です。中でもリンゴが一番好きで、リンゴを一番先に食べます。


Q: どれぐらいで大人になりますか?

A: 性成熟になると大人と考えると、3、4年です。
(体の大きさは)2、3年すると大きくなっちゃいます。性成熟よりちょっと手前くらいに体は大きくなります。
(大人の)大きさはだいたい成人男性くらいですが、女の子なので、少し小さめかな、というくらいです。9月に豊橋にきて、2か月で体重が倍に増えました。成長期なので、どんどん大きくなります。
この姿は今しかないです。


Q: お婿さんが来る予定はありますか?

A: 一切ないです。子供だからというのもあると思いますが、まだ検討されていないです。


Q: 眠るときも同じ部屋(現在展示されている部屋)なのでしょうか?

A: あそこ(展示室の左側)に(鉄の)扉があるのが見えますか。あそこ(鉄の扉)の向こう側に部屋があるので、そこに収容して夜は寝てて、朝こっちのガラスの部屋に出しています。
お客様がいる時間は、ずっとこのガラスの部屋に出しているんですが、ここのヘリ(ガラスのすぐ下)にいると見えなかったりということもあります。


Q: 麻袋は寝るときに使うものですか?それとも、遊ぶ道具(おもちゃ)でしょうか?

A: 寝るときに使うもので、床がコンクリートで冷たいので、床材として入れています。おもちゃとして遊んでくれても大丈夫なものです。


Q: 室外(外の運動場)に出るのは、いつ頃になるでしょうか?

A: 今年中はもうだめで、来年早くて1月中、遅くて2、3月中になると思います。


Q: 上目づかいで人を見ているように感じますが、何か理由はあるのでしょうか?

A: 単に、ツキノワグマのほうが身長が低いというのもあるんですが、様子をうかがっているというのはあります。
基本的にこの子は人見知りで、私以外の人がこの中に入ると隠れちゃうので、常に様子はうかがっていると思います。


Q: 野生で生まれ育ってきた個体だと思いますが、野性的な側面を感じるときはあるでしょうか?

A: 私は常に感じています。特に、麻袋を噛んで、両手で持って、頭を揺さぶっているときは、「この子クマだな」って思います。


Q: ツキノワグマと人間(飼育員さん)の関係について。人になついたりするものでしょうか?(一般的な話と、現在ののんほいパークの実際について知りたいです)

A: 私的には、なついているわけではなく慣れているだけだと思います。この子は、私のことをほぼ毎日見る「見慣れた物体だな」という認識で、あと、ご飯を持ってくるものだという感覚だと思います。私の姿を見たらご飯をもらえるということはわかっています。

(一般的には)小さいころから飼っていると人に慣れやすいというのはあるみたいで、ほかの園館でも、小さいころから育てていると、すごく人に慣れている個体はいます。ただ、大人で野生から連れて来たら、人に慣れにくいというのは聞きます。犬、猫ではないので、クマは人になつくとは思わないです。ただご飯をくれる違う動物くらいの感覚だと思います。

威嚇は私にはしなくなりました。慣れていない人が来ると(威嚇を)します。それで、(その飼育員に)慣れている/慣れていないというのを私は判断します。なつくというと、犬みたいに撫でてと近寄ってくる感じだと思うんですけど、そんなことはないので。

ニホンツキノワグマ・アイル
ニホンツキノワグマ・アイル

(ここからはSNSに送られてきた質問です。)


Q: 先日もツイートしましたが、ツキノワグマのアイルちゃんに飼育員の方がおやつをあげながら、簡単なトレーニングらしきことをしているのを見ました。どんな内容、目的なのか知りたいです。それとアイルちゃんはいつごろ外に出られるようになりますか?

A: 採血のトレーニングをしています。クマはここ(手の指と指の間)から採血をするので、手を安全に外に出してもらえるように(ひっかいたりする感じではなく)、柵を持たせるトレーニングです。クマはあくまでも猛獣なので、人と直接的な関わりを持たないほうがよく、またここ(指と指の間)が一番皮が薄くて血管が浮き出やすいからです。


(室内の電気について)

見やすくするように、中を明るくしているんですが、あまり変わらなかったです。
いろいろ試したんですが、中が思った以上に明るくならなくって、時間によってはよく見えないです。今の時期は、暗くなるのが早いので、夕方くらいからのほうがよく見えます。


(寒くないんですか)

日本の生き物なので、大丈夫なんですけど、コンクリートにずっといると冷えるので、麻袋を入れています。夜は閉め切って帰るので、朝来ると、少し暖かいなという感じもあります。


(人に見られるのには慣れたんですか)

ガラスがあって安全なことが分かっているんです。もし、(獣舎の)中に入って行ったら、すぐに逃げます。


(臆病ですか)

臆病というよりも、人見知りです。臆病だと大きな音とかにも反応すると思うんですが、特にそういうものには反応しないので。
それか、自分よりも大きく動くものが怖いのかだと思います。


(野生だと、もうちょっと大きくなるまでお母さんと一緒ですよね?)

だいたい2歳ぐらいまでお母さんと一緒に行動するといわれているんですけど、今この子推定10か月くらいなので、すごいさびしいとは思います。勝手な感情ですが。


(母親から十分に学んでいないと危ないこととかありますか?)

一人でもある程度は学習できるとは思いますが、母親から教えてもらえることは大きいと思うので、母親から学べない分、こっちで何かできればいいんですが、トレーニングで補っていくしかないのかなとは思います。放飼場も今はとても広いんですが、これを1/6か1/4ぐらいに囲って小さいスペースで展示しようとしていまして、その作業に少し時間がかかっていて、外に出れない状態です。


(この日は、よくアイルちゃんが動いてくれました)

動くサイクルは私もわからないです。早朝やっているときもあるので。気分だと思います。


(Twitterでアイルちゃんを紹介したら、みんな美人さんだ!と言っていました)

私も思います!


まだまだあどけないアイルちゃん。舎の中は安全ということを認識してお客を威嚇することはしなかったり、ご飯をくれる担当の方には威嚇しなかったり、と聞いて思った以上に賢いことに関心しました。自分の力で学習したということですよね!これからどんな風に成長していってくれるのかとても楽しみです。

担当の方の「猛獣なので」という言葉に、ツキノワグマだけでなく野生動物をとても尊重されていることを感じました。お忙しいところ沢山のお話をありがとうございました!


インタビュー日:平成28年12月9日(金)

スマトラオランウータン

スマトラオランウータン・ウータン
スマトラオランウータン・ウータン

Q: オランウータンは、どんなご飯を食べていますか?

A: リンゴ、生イモ、生ニンジン、キウイ、キャベツ、サル用のペレット2種類、牛乳、ニボシ、青菜(小松菜、大根の葉など)、クルミ、笹、サトウキビ、オレンジ、季節の果物(最近では柿)を食べています。ウランは生イモ、生ニンジンではなく茹でたイモ、茹でたニンジンを食べています。ウータンは甘党なので柿やサトウキビなどが好きですが、最近では類人猿のエサは見直されてきていて葉物・野菜を食べている方が健康に良いということでたくさんはあげれないんです。

余談ですが、ウータンは「おいしい牛乳」、ウランは瓶の牛乳を飲んでいます(笑)。


Q: ご飯・おやつの時間はいつですか?

A: ご飯の時間は朝、昼、夕の3回です。おやつの時間は特に決まっていません。


Q: 好き嫌いはありますか?

A: (食べ物以外ですと)ウータンは女性が好きなんですが、男性と子どもが苦手です。よく小さいお子さんの大きい声で話す音にびっくりしてしまうので、ウータンを見るときは小声でお願いします。食べ物では、ニンジンがあまり好きではないのですが、お腹がすいたら仕方なく食べています。

ウランは人が好きです。小さいころにお母さんが亡くなっていて飼育員(人)に育ててもらっているということもあり、人が大好きです。食べ物では、煮たカボチャが好きで、ニボシが嫌いです。よくニボシは残しています。


Q: オランウータンは賢い動物だと思いますが、人のマネをしたりするのでしょうか?

A: 人のマネをします。ウータンがウランに向かって口を開けていると、ウランもマネして一緒に口を開けています。


Q: どうしたらオランウータンたちと仲良くなれるのでしょうか?

A: そっと話しかけてあげてください。ウータンの場合は、あまりジーと見ないでください。ニホンザルなどは目が合うと威嚇や攻撃的になりますが彼(ウータン)は目を逸らします。目を見るのではなく目以外の口などを見て話しかけてあげてください。


Q: 飼育員とオランウータンがふれあっているところを見たことがありますが、ふれあっているとき腕は痛くないのでしょうか?

A: 手加減して遊んでくれているので、痛くありません。(「おおーかしこい!」by盛り上げ隊)


Q: オランウータンは寒がりなのでしょうか?

A: 寒がりではないです。暖かい所に住んでいるイメージがあると思いますが、意外と寒いのは平気なようです。


Q: ウランちゃんと対面させたり、日中を一緒に過ごせるようにする、など、今後のおおまかな予定(計画)をお教えいただける範囲で知りたいです。

A: ウータンとウランが対面したり一緒に過ごす予定は決まっていません。2人の様子を見ながら検討していきたいです。


Q: ファンの方に一言いただけないでしょうか。

A: 新しい獣舎にまだ2人(ウータン、ウラン)とも完全には慣れていないので、そっと見てほしいです。

スマトラオランウータン・ウラン
スマトラオランウータン・ウラン

(ここからはSNSに送られてきた質問です。)


Q: オランウータンに関してはとにかくふたりの相性が気になります(笑)

A: 今は?半分ぐらいの相性です。顔合わせはガラス越しに見えるような形をとっているので、毎日見えているはずなんですが、ウランのラブビーム(視線)が強すぎてウータンはちょっと嫌そうです。


Q: オランウータンですが、今のところウータンくんだけ室内展示になってます。ウランちゃんはお外に出ていますが、ウータンくんは大分寒さに弱いのでしょうか?あと、ウランちゃんとウータンくんはお見合いしたのでしょうか?(もしかしたら今までガイドでお話あったかもしれませんが、参加したことないので)

A: 顔合わせはしています。
ウランは外に出ても夕方、室内に戻ってくるんですが、ウータンはその癖(習慣、生活リズム)がまだついていません。外に出たら出っ放しになってしまうので、寒い時期ということもあり風邪を引くことを心配したので、やむを得ず室内展示になりました。春、暖かくなってから室内と外の出入りができるようになると、来年の冬は室外でも見れるようになると思います。春にかかっています!!室内ではトップライトと言って上から日光が射すようになっていたり、空気も風通しが良くなるような環境にしています。

今ウータンは3つの部屋を使っているんですが、元々は前後2つの部屋をウータンとウランがそれぞれ使っていました。先ほども話しましたが、ウランのラブビームが強すぎるのか、ウータンはウランの見えない部屋に行ってしまい、部屋でジッとしてしまうんです。ウランのラブビームが届かない場所では、ウータンは心なしか穏やかな顔をしてリラックスしているので、今のような部屋割りになっています。今頃ウランは、奥の部屋で耳を澄まして聞いていると思いますよ。


追加Q: ウータンが麻袋を頭に被っているのはどうしてですか?

A: 落ち着くんだと思います。すぐに顔隠せるようにしています。


追加Q: ウータンのハンモックは消防のホースですか?

A: その通りです。ハンモックは消防ホースを材料に作られています。頑丈で万能です!!豊橋の消防所からお古のホースをたくさんもらって手作りしています。


新しく仲間になったウータン君のことをたくさん知ることができました。内気だと思っていたウランちゃんのラブビーム(?)が強くて、ウータン君が落ち着かないと聞いてビックリです。ハートはまだ半分、とおっしゃっていたのが印象的でした。ハートが満タンになったら一緒に遊ぶ姿も見られるかもしれませんね。

お忙しい中、たくさんの質問にお答えいただいて本当にありがとうございました!


インタビュー日:平成28年12月9日(金)

ホッキョクグマ

ホッキョクグマ・クッキーとチャッピー
ホッキョクグマ・クッキーとチャッピー

Q: ご飯は何を食べていますか?

A: 11時と14時30分の餌投げの時に、中くらいのアジと大きいアジをおやつ程度に食べています。
普段、部屋に帰った時の夕ご飯は、馬肉、鳥の中抜き、ソーセージ、リンゴ、ニンジン、大根の葉っぱ、ペレット(ホッキョクグマ専用)です。
冬の時期に餌の量を増やして、夏場はわざと肉の量を減らして、野生に近いようにしています。

(野生では)夏は北極と言っても氷が解けてしまい、(ホッキョクグマは)肉食ですがワカメとか海草を食べて飢えをしのぎます。秋になって氷が張ってきたら、アザラシを食べて、妊娠しているホッキョクグマはたくさん食べて、体重を倍まで増やします。その後翌春まで何も食べずに巣にこもって、11月から2月くらいまで、4から5か月くらいは絶食で巣にこもります。
それにならっていま馬肉の量を増やしています。

ご飯の量は、一日で

オス
馬肉5キロ アジ5キロ 丸鳥1キロ ソーセージ0.8キロ リンゴ0.5キロ ニンジン0.5キロ 大根の葉っぱ1.5キロ ペレット1キロ 中くらいのアジ3キロ 大きいアジ1.5キロ 
全部合わせて10キロちょいくらいです
メス
馬肉3キロ ペレット0.5キロ で、その他は同じです。

Q: 好き嫌いはありますか?

A: オスはサバやイワシが嫌いです(たまにアジの中に混ぜている)。いつもアジを食べているんですが、食べたことがあまりないサバやイワシはブヨブヨした感触が嫌で、一回くわえるんですけど、プールで吐き出します。
メスはリンゴ、大根の茎や根っこ、大きいアジの頭が嫌いで、お腹だけ食べて頭を残します。
オスが残したサバやイワシはメスが食べ、メスが残した大きいアジの頭はオスが食べていて、うまい具合に好き嫌いが分かれています。


Q: エサの時間のダイビングは、いつ頃までやってくれそうでしょうか?

A: だいぶ寒くなってきたので嫌がりだしましたが、今日(取材日)の11時は暖かかったので、2頭とも入ってくれました。日によってですが、暖かいと入ってくれます。

朝一におもちゃのブイで遊ぶことが多いんですが、それで体が水に慣れていると、11時に入ってくれます。最初は冷たいので、陸場からプールに入るように徐々に誘導します。それで、一回水に慣れてからでないと嫌がります。年齢も年齢なので、まだがんばれそうですが、あの子たちの気分によると思います。


Q: 毛の生え変わりはありますか?

A: 1年に2回、夏毛と冬毛に生え変わります。今はまだ夏毛が多いですが徐々に生え変わって冬毛になります。冬毛はもっと密になってぼわっとします。夏毛は苔が入り込んで緑色なんですが、冬毛になると、真っ白に変わります。

夏毛に苔が生える原因はまだわかっていないみたいです。ホッキョクグマの毛はストロー状になっていて、その中に苔が入り込んで緑色になってしまいます。そのため、夏はミドリグマになってしまいます。


Q: ホッキョクグマの肉球は固いのでしょうか?

A: 意外と固いです。ヒグマなどでは足の裏には毛はそんなに無いのですが、ホッキョクグマは氷の上を歩くので足の裏も毛が密に生えています。滑り止めのために、肉球は固くてザラザラしています。


Q: 姿が見えないときは、どこにいるのでしょうか?

A: 大きな擬岩の後ろが寝室になっていて、その後ろに行ってしまうと見えなくなってしまいます。今、16時まで2頭とも外に出しているので、運がよければ歩いてきてくれます。また、暖かいと、日向ぼっこをしています。夕方15時以降はおなかが空いてくるので、寝室の近くをうろうろしだすために、見えないことが多いです。

昔の動物園のコンセプトとして、寝室、産室は外から見えないように作っているため、大きな岩で隠して寝室は見ることができないようになっています。


Q: ホッキョクグマの体調管理(健康状態のチェックなど)は、どのようにして行っていますか?

A: ご飯の食べ方(残すもの)、ウンチを水でこして未消化物を見ています。体調や季節によって消化、未消化物が変わってきます。
オスのほうは、採血のトレーニングができているので、それで健康管理をしています。一般的な基礎検査をして今のところ何も異常は見られていないので、年の割には健康です。

メスのほうも手を出して採血をしていますが、まだメスは採れていません。
メスは来園当初からあまり目が見えておらず、年のために見えるほうの目も見えなくなってきました。そのため、おやつの時もアジを探すのが下手で、水や岩に当たる音や匂いでどこにあるかを判断しています。


Q: ホッキョクグマと人間の関係について教えてください。ホッキョクグマは、お客さんと飼育員さんの区別はついていますか?人を認識して、なついたりするものでしょうか?

A: 頭が良いので区別はついています。見た目やにおいや姿で判断していると思います。ある程度ご飯をあげている人にはなつきますが、近づきすぎると怒ります。小さいうちから人の手で育てられたクマの場合は一緒に中に入ったり・・・ということもできるようですが、彼らは(成長過程で)人が介入していないため中に入るのは危なく、ご飯をくれる存在として認識していると思います。


Q: 二頭の特徴について教えてください。

A: 体の大きさが違います。メスは推定で200から250キロ、オスは300キロありますが、メスのほうが体型がずんぐりむっくりで丸っこいです。オスはシャープで首が長いです。大きさが全然違うので、プールで立った時の高さが違います。一般的な見分け方としてはそのようなところです。


Q: あまり知られていなさそうな、面白いエピソードがありましたら教えてください。

A: オスは、慎重派で、知らないもの、新しいものにビビります。昨年、活魚(ニジマス)をストレス解消と運動不足解消を目指してプールに離してイベントとして行っていたんですが、オスは、興味はあるものの初めて見るものなので、おっかなびっくりプールに入っていました。サバ・イワシが嫌いで口にくわえるだけで食べないのですが、ニジマスにも興味はあるみたいで、プールでバンッと取っていました。ただ、結局食べずに、オスが捕まえたものをメスが食べていました。二人で仲良く、共同作業で狩りをしていました。

あと一般的には知られていないのが、ここのプールの造りとして、ホッキョクグマ運動場側から見ると、プールの水面に見えるお客様の頭が、海からアザラシがぴょこっと頭を出しているように見えるように作ったのですが、動物園生まれで野生のアザラシを見たことないので、飛び込まなかった、というエピソードがあります。
(北海道にお嫁入りしているキャンディも)

ホッキョクグマ・クッキーとチャッピー
ホッキョクグマ・クッキーとチャッピー

(ここからはSNSに送られてきた質問です。)


Q: のんほいは他の園より同居の時期が早いように思いますが、同居のタイミング等はどのような判断なのでしょうか?以前は繁殖期ではない時も同居があったような記憶です。差し支えなかったら教えていただきたいと思います。

A: (質問者は)詳しい方ですね。私は担当になって5年なんですが、彼らが来園した時は1歳だったようです。1歳の時にドイツの動物園からのんほいパークへ来たんですが、その時は3頭でずっと一緒に出していたようです。周年同居というんですが、1年中ずっと一緒に出していました。基本的に野生では繁殖期以外はオスとメスは別々に行動するんですけれども、相性によって一概にもどっちがいいとは言えないようです。

今まで子供を産んだことがなかったため、私が担当になってから「いろいろ試してみよう」ということで、ずーっと一緒にいさせる年を作ったり、繁殖期の時だけ一緒にいさせる時期を作り、繁殖期が終わると引き離して、交互展示と言って、午前メスだけ、午後オスだけという年もありました。2、3年前はそれをしていました。

今年はまたずーっと一緒にしたり、いろいろなパターンを試してみたんですが、それでも赤ちゃんは生まれなかったです。
一緒にするタイミングは、採血ができていればホルモンの上がり下がりで合わせられるんですが、、、今はウンチで調べているんですが、ウンチだけだと(ホルモンの上がり下がりは一応はわかるんですが)同居のタイミングまではわからないです。

オスはメスの発情が上がってくると、においをかぐために、「フンガフンガ」しだします。そして、メスのおしっこを嗅ぎに行きます。日中も、ずっと寝ているわけではなく、追尾と言ってメスの後をうろうろします。オスの行動が変わって、オスは部屋に入らすに、メスの部屋の前にいます。メスは、お尻のほうを気にしたり、掻いたり、舐めたり、おしりを床にこすり付けたりします。オスの「フンガフンガ」が強くなり、交尾に合わせてご飯をあまり食べなくなってくるのですが、そうすると、オスとメスを同居させてあげます。

そうすると、オスはメスのことを離したくないので、耳をかんで離さなかったり、ずーっとメスの後をうろうろつけたり。メスがお部屋に入られると交尾ができないので、通せんぼをしたりします。オスの状況によってメスと合わせるタイミングを見計らっています。

いろいろ試したんですが、うまくいかず、赤ちゃんが生まれることはなかったです。


Q: ホッキョクグマですが、2頭出ているはずなのに、姿が見えないときがあります。室内と出入り自由にしているのでしょうか。それとも単に隠れて見えないだけ?(笑)それと、おやつはいつも魚をあげてますが、野生だと主食はアザラシなので、やはり肉の方が好きなのでしょうか?

A: メスが妊娠しているかもというときは、夏場の暑さはホッキョクグマにはつらいので、お部屋を開けておいて、メスは出入り自由にしてあげたりします。だいたい10月、11月に出産が増えてくるんですが、その時は、外で生まれてそのまま食べてしまう時もあるので、もし外で生んでしまった時にも産室に戻れるように、開けておいたこともありました。

今年は交尾をしていないので、部屋の扉は閉めてあります。もし見えないときは、大きな岩の後ろで隠れていることがあります。

ホッキョクグマは、肉が一番好きです。全部並べると、一番最初に肉を食べます。好きなものから食べていきます。その次にニンジンが好きみたいです。甘いのと、パリパリする食感が好きみたいで、ニンジンを食べます。


(その後の雑談で)

メタセコイアがいっぱい生えているんですが、それをプールに入れておもちゃ代わりに遊ばせていることもあるんですが、その草とか木も食べます。風で飛んでくる落ち葉も食べたり。肉食なんですが、草も食べます。草を食べても問題ないです。ハロウィンのかぼちゃは好きではなかったようです。

キャンディが帰ってくる予定は今のところないです。
キャンディとチャッピーは相性が良くなかったみたいで、今の2頭になってからはすごく相性がいいみたいで、交尾とかもうまく行くようになったんですが、、、
年齢も年齢なので、もう繁殖は厳しいかもしれないです。


とても貴重な話を聞くことができました!ニンジンが好きというのには本当にビックリ!姿が見えないときは奥のほうに隠れているだけのようなので、ベンチに座って出てきてくれるのを気長に待ってみるとよいですよね!チャッピー、クッキー、いつまでも仲良く暮らしてほしいです。

お忙しい中、お時間をとってインタビューに応じていただいた飼育担当の方には本当に感謝です!ありがとうございました!


インタビュー日:平成28年12月9日(金)

コツメカワウソ

コツメカワウソ・ユウ
コツメカワウソ・ユウ

Q: コツメカワウソは、ご飯は何を食べていますか?

A: ユウ・レモン家族は、アジとドックフードを中心に食べています。ユウ・レモンには、子供が生まれる前まではワタリガニの切り身も食べていました。(今は在庫切れ)そのうち固いものを食べさせてあげたいです。
チナは指定されたキャットフードしか食べません。それ以外食べないんですよ。


Q: 食べ物で好き嫌いはありますか?

A: レモンは市川市動植物園ではドックフードやワカサギを食べていましたが、ユウがアドベンチャーワールドさんでアジしか食べていなかったため、レモンがそれに合わせてアジを食べています。


Q: 一回の出産で子どもは何頭くらい生まれますか?

A: コツメカワウソは一回の出産で1~6頭の赤ちゃんを産みます。ですが、おっぱいは4つしかないため今回の出産ではギリギリでした(汗)


Q: 展示場の透明ガラスに付いている丸い筒は、何に使う物ですか?

A: 市川市動植物園さんの真似なんですが、握手用のためのものです。いずれはお客さんと握手して肉球が触れるように目指しています。
実は、舎を作っている段階で誤差があり、コツメカワウソの手が届かない状態です(笑)台を置いて安全に手が届くような案を考えたいと思っています。


Q: ご飯を食べるときに斜め上を見て飲み込んでいるところを見ます。斜め上を見るのはなぜでしょうか?(何か理由があれば)

A: 私も理由はよく分かっていません(笑)
見ていると魚でもフードでもなんでも上を向いて呑み込んで食べているので、呑み込みやすいんだと思います。

食べ方にもそれぞれ特徴があるのですが、チナは前足ですくってお上品に一粒ずつキャットフードを食べます。キャットフードやドックフードはのどが渇きやすいので水と交互に食べています。この食べ方は姉妹(チナ、レモン)の特徴です。
ユウは関係なくガツガツ食べる食いしん坊です。若干遊び気味で食べています。


Q: 夜に眠るときも、家族全員でくっついているのでしょうか?コツメカワウソは、夜に眠ったら、人間と同じように朝まで眠るのでしょうか?(起床時間や就寝時間など)

A: 室内には出産で使用した産箱がそのまま置いてある他に、麻ぶくろ2枚置いてあります。そのうちの1枚に家族全員がギュウギュウに詰まって寝ているみたいです。
特に夜間に観察をしたことがないのですが、夕方、室内に戻してエサの準備などしているときに麻袋がまん丸になっていたことがありました(笑)。この時、エサは全部食べずに少しだけ残してありました。夜、ずっと寝ているわけではなく何回か目を覚ましてはエサや水を飲んでいるんだと思います。

コツメカワウソ・チビウソ
コツメカワウソ・チビウソ

(ここからはSNSに送られてきた質問です。質問内容が重複している部分は灰色で表記しています)


Q: 中々期間を区切ることは難しいでしょうが、プールを満水にして展示を始めるのは春先位になりそうですか?<カワウソ展示場

A: 子どもたち4頭が泳げることを確認したのでプールを満水にしました。小さいうちの事故が多いので子供たち全員が泳げるまでは水の量を調整していました。たまたま、ちょっとだけのんびりの子が泳げることを目視で確認できたこともあって、それから満水にしています。井戸水を流しっぱなしにしているのできれいな水です。


Q: (上の質問に)追加で質問です、チビウソちゃんの性別が知りたいです~ よろしくお願いします。

A: オス1頭、メス3頭です。


Q: チビウソたちの名前はいつ決まるのでしょうか?そして今のように親子で展示が見られるのはいつ頃までなのでしょうか?

A: 候補はあがっています。近々、公式に発表します。
家族を離すことはいま考えていません。離すことがあるとしたら姉妹で仲が悪くなってしまったような場合などですが、そうならないように願っています。しばらくの間は、家族一緒のところを見られます。


Q: 10月・11月と伺って、チビウソたちの成長ぶりを楽しんでいます。そこで、表情はまだ子供っぽいチビウソたちが、(一般的な意味で)一人前のカワウソになる迄の月数はあとどれ程の見込みでしょうか。また6頭全員で展示されるのは、いつ頃迄の予定でしょうか。

A: ユウ君が早熟で2歳になる前にパパになりました。オスは割と成長が早いと思います。


Q: ユウたち6頭家族の展示が続いていると思うのですが、チナが外に出されるときはありますか?また、あるのであれば、6頭家族と交代するスケジュールはあらかじめ決まっているのでしょうか?

A: ユウ・レモン家族の中にチナが入ることはありません。
もうひとつコツメカワウソ舎を裏側に作って、チナを公開し続ける予定です。ようやくみなさんにチナを公開できます。

(ユウ君・レモンちゃんカップル成立のいきさつ)
チナちゃんが足を怪我して、治療のためにいったん奥に引き下げたのですが、その間ユウ君は一人で寂しい、レモンちゃんも一人で寂しい、一緒にしたところ意気投合して・・・という流れです。


Q: 姫路の名前公募、池袋のニコ生など、コツメカワウソを使った広報展開を目にすることが増えています。のんほいさんでは、園広報にコツメカワウソを使うご予定はありますか?

A: 機会があればコツメカワウソを使った広報をしてみたいです。いい写真が撮れなくて・・・


Q: 姉のチナちゃんにはお婿さんが来る予定、もしくはチナの実家への戻る可能性はどのくらいありますか??

A: 今のところ、お婿さんが来る予定はありません。また、市川さんに返す返さない、といった話もありません。


Q: コツメカワウソについてですが、以前ガイドのときに別の所で飼育されてるチナちゃんも、見てもらえるように考えていると伺いました。もし具体的に何か決まっていたら知りたいです。あとコツメカワウソはなぜあんなに落ち着きがないのでしょう(笑)

A: イタチという動物自体が割と動きが活発だと思いますけど、それにもましてわちゃわちゃと・・・私も聞きたいぐらいです(笑)

追加Q.: (この日の朝、石の取り合いをしているところを見かけた話題に。)ユウ君が石が好きですよね。子供たちが石で遊んでいましたが、父親から教えを受けたんでしょうか?

A: そういうことはあると思います。
レモンは元々きれいな白い石を集めるのが好きで、今も室内に何個も石を持ち帰ってきます。
持ち帰って来るたびに放飼場に戻したりしてます。
お父さんとお母さんの影響で子供たちも「石」を学んだと思います。


Q: コツメカワウソの子どもたち、名前はまだ決まっていませんか?あと4頭個性は出てきましたか?

A: 鼻のホクロで区別がつきます。
一番顔が大きいのが、実はメスの子です。
ユウ顔の子、レモン顔の子、それぞれいます。

最後に生まれたちょっとのんびりの子は、みんなと別行動したり、違うものに興味を持ったりします。
いちばん出だしが遅く、帰りも遅く、・・・という子なのですが、
レモンは子供たちみんなを部屋に送ってから最後に帰ります。
レモンはしっかりお母さんをしていて、子育てがうまいと思います。

4頭は仲良しです。
ユウにべったりな子、レモン寄りの子、見事に別れました。
ちなみにユウはひげがたれていて、レモンはぴんぴんです。


ユウ・レモン・子供たちの家族は、当分の間見れそうです!子供たちの名前も楽しみ!また、チナちゃんも将来的に公開予定ということで、とても待ち遠しいですね!

お忙しい中、お時間をとっていただきありがとうございました!


インタビュー日:平成28年12月9日(金)